木曜日, 7月 21, 2011

回復に向かってます



"Empty your mind, be formless, shapeless, like water. If you put
water into a cup, it becomes the cup. You put water into a bottle
and it becomes the bottle. You put it in a teapot it becomes the
teapot. Be water my friend.♥" by Danny Hui(香港の友人)

先日の緊急入院では、大変お騒がせしました。
ようやくカムバックに向けて、元気と勇気が湧いてきました。
今は、オフィスで新規業務の獲得に向けて黙々と企画書を練り始めてもいます(やはり自分は企画書を練るクリエイティブな仕事が似合ってるみたい)。

すべてがうまくいかないとき、「天気に悪口言っても仕方ないのと同じだ」というリンポチェ(上師)のお言葉。
4ヶ月前の東北大震災も僕の精神面に大きく影響して、「苦しみ」というものを深く考え、自分の苦しみから智慧もなく脱するための方法を探してはみたものの、逆にその辛苦さは激しさを増し、精神的な病気に罹り、ついには体調まで崩してしまったような次第。
そして、最終的に助けられたのも、すべての答えは僕のチベット仏教の先生、リンポチェの著書「快楽と苦痛」であった。

この4ヶ月は僕にとっては単に無益な時間を過ごした訳ではなく、「苦しみ」を通して仏教の神髄と他人への「慈悲心」を学び、身を以て「悟り」を得ることができた貴重な時間だった。
上記、友人のアドバイス「心を空にして、水の如くなるがままに...」にも救われた。
心機一転、本当に生まれ変わったような清々しい気分です!

金曜日, 6月 24, 2011

緊急入院



数日前に、愛犬と散歩中に下腹部に激しい痙攣が起こり、その場に倒れてしまい、救急車で緊急病院に送られた。
こういう経験は生まれてはじめて。
精密検査をしてもらったが、未だ原因は不明。
とりあえず、退院。
倒れたときに家族が家にいたので、なんとか救急車の手配をしてもらったけど、自分独りだったらヤバかったかも。
たぶん、過度のストレスと不規則な生活が原因なのだと思うけど、もう無理がきかない歳だってことを実感した次第。
先日の沖縄出張から、未だ不運が続いている。。。

本日、陽の当たらない薄暗いオフィスを抜け出し、Tully's 六甲アイランド店のテラス席にてノートパソコンで黙々と仕事中。
梅雨の中休みの気持ちいい週末の金曜日。Larkin GrimmをBGMに、オフィスよりここのほうが、仕事がはかどるではないか!

火曜日, 6月 21, 2011

因果応報が熟すとき



ビート作家のケルアックの墓標の前でのボブ・ディランとアレン・ギンズバーグのツーショット。
この写真は、ディランがビートジェネレーションのアーティストであることを証明するアイコン的な1枚だと思う。

ビートジェネレーションは、仏教徒の求道者が「空(シャーニャ)」、いわゆる空観の本質を求め、
悟りを得ようとするかのごとく、現代社会という「路上」を自らが闊歩することで、悟りの境地に達する道を彷徨いひらいていくのである。

大乗仏教における仏教哲学で「空」という概念は最も根幹的な思想である。
龍樹(ナーガールジュナ)は、「何ものも真に実在するものではない。空とはあらゆる事物の依存関係にほかならない」と説く。
悪因も福徳もその種をまけば、いずれ結果となって現れる。しかしながら、それらはすべて実態のない「空」なのである。

かつてのワーナーブラザーズみたいなDrag Cityレーベル



Drag Cityはシカゴにあるインディレーベル。
このレーベルは僕の大好きなアーティストが数多く所属している。
現在進行形のアメリカの若手アーティストはもちろんのこと、70年代初頭の素晴らしいアーティストを発掘して、幻の作品を再リリースしたりもしている。
僕にとっては、70年代のワーナーブラザーズ・レーベルを彷彿するようなレコード会社だと思う。

今月末には、These Trailsという、70年代のハワイのアシッドフォークをやっていたバンドの唯一のアルバムがリリースされる。(マニアの間では高値で取引されていた幻のアルバム)
しかも、ダウンロード購入も可能。なんと10ドル以下!

それにしても円高のご時世のなか1500円で買わされるi-tunesストアーjpって、ぼろ儲けてんじゃないか:((

悪夢

まったく悪夢続きの沖縄だった。
今年のメインプロジェクトであるシークワーサーの販路開拓のお仕事。ヤンバルのシークワーサーは台風2号の塩害で7割がダメージを受けて、マーケティング手法を再構築しなければならなくなった。あらら。。

悪夢はこれだけで終わらなかった。
帰りは那覇空港発の8時40分発の早朝便で神戸に帰る予定。
レンタカー屋が8時にオープンするので、空港直近の支店に8時ジャストに車を放り込めば、ギリギリ、搭乗手続きに間に合う完璧な計画。
しかし、、、マンションを7時にチェックアウトしてから、マンション玄関前の車庫に向かうと信じられない光景が、、。
あろうことか、マンションの住人の誰かが僕のレンタカーの前にどっかんと駐車して、車庫から出れない。
そらぁ、僕は、夜型人間だから、普段はお昼前にならないと行動しないよっ。。でも、ひどくない!

管理人も9時にならないと出勤してこない。
待てど暮らせど、その車の持ち主は現れず、結局、キャンセル料を払って15時の飛行機に変更し、レンタカーも6時間分の追加料金を払うことになってしまった。
あきらめて、昼までにメールチェックしたり寝たりしながら時間をつぶして、12時にマンションをチェックアウト。

丁重にお詫びを言って下さる管理人さんには恐縮しながらも、ようやく車をスタートさせて空港に向かう。しかし、エンジンをかけてスタートして1分もたたぬうち、またもや最悪のシナリオが待っていた。
マンションのある壺屋という那覇の旧市街の狭い路、その3叉路に電線工事の作業車が停まっていた。僕のレンタカーはMAZDAのデミオ。とても小さい車なのに、あろあことか、その作業車と接触してしまったのだ!これまで、停車している車にぶっつけたことなどない。狭隘な三叉路を左折する僕のデミオの軌跡上すれすれにその作業車がはみ出して停めていたのに違いない。
そんなことを事故現場で言い争っても仕方ない。
結局、作業車とデミオの修理費はレンタカーの保険で全て賄われる。しかし、レンタカー会社にはノンオペレーションチャージとして2万円とられた。

全ての始まりは、駐車マナーの悪い住民の車から。8時40分の飛行機に乗れていたら、こんなことはなかった。
ほぼ1日の時間とチャージ代やキャンセル料で約3万円を失った。

ここ1年ぐらいは不運続きの僕。
神様! もうこれで、僕の不運あるいはカルマは全て洗い清められましたか?

木曜日, 6月 02, 2011

CFS/ME



CFS/ME...慢性疲労症候群。。
なんか、怠け者の勲章みたいな病気なんだけど、とても恐ろしい病気だそうだ。
原因もわからず、決定的な対処法も見つかってないらしい。
症状の酷い患者は、外出もできないし、寝たきりになってしまう。
実は、ここ数ヶ月、僕もこれに似た症状になってしまった。
精神的なストレスと将来の不安が原因だと思う。でも、今は回復している。
僕に必要な薬は、モチベーションを保ち続けることのできる「やりがいのある仕事」と「人生の成功を勝ち取ること」。
しかし、それにしても、これまで仕事で無理しすぎたかもしれない。
気がつけば自分の健康も生活も無茶苦茶だ!
友人のみなさん、これからも僕と僕の会社を応援してねっ!

月曜日, 5月 30, 2011

もう日本のFMなんて聴かない


スターチャンネルで''パイレーツ・ロック''って映画をやっていた。
1960年代中頃にイギリスのロックンロール・シーンを盛り上げてきた海賊放送局についての映画だった。
イギリスのロック専門のFM局っていうのは、電波法の網の目をくぐった海賊放送局からスタートしたという歴史がある。当時、生まれたてのロックが海賊放送を邂逅して全英の若者たちに浸透していったということから、海賊放送を守ることは若者の象徴であるロックを守ることでもあるとして、保守的な大人たちや政府に立ち向かって、市民権を得てきたということをこの映画で知った。
今の日本にとっては、これは他人事ではなくて、この当時のイギリスの若者たちのロック魂みたいなガッツが必要。福島原発事故のお上への歯痒さを一丸となってストレートにぶっつけていくようなムーブメントだ。同じ島国で、同じくどちらかと言えば内向的な性格をもつ国民性なんだから彼らにできて僕らにできない訳がない。

で、今の日本のFM事情には、はっきり言ってdisappoint me!って感じで、とても失望している。
少し前にradikoなるサイマル放送がスタートした時は、これは日本のFMにとっては革新なことだと、本当に楽しみにしていた。
遅ればせながらもようやく日本のFMもネット配信されて、日本全国はもとより世界に発信されるものと期待した。都会の洗練された情報が地方に行き届き、逆に地方の情報が全国、あるいは世界へ紹介されるチャンスであると、、、。
しかしながら、ふたを開けてみると、ご存知の通りradikoは、従来の電波が届く放送局エリアのみでのサービス。
全国のFMを聴きたければauのスマートフォンを購入してLISMOを有料契約しろっていう、全くユーザーをバカにしたような仕組み。
5万円もするような携帯電話を購入してinterFMとかj-waveを聴く気にはなれない。関西のFM局はくだらないし。。
日本人よ、聴きたいFMを聴くのにも携帯に加入させられるという現実、おかしくないか!

ということで、FMラジオはロック魂のあるイギリスの局をインターネットで聴くにかぎる!
Capital FMとAbsolute Radio(virginFMから改名)の2局が定番でおススメ。
ロンドンで流行っているヒップポップ系のヒットソングをチェックするならば前者、ロックなら後者。
とくに、Absoluteには、なんとローリング・ストーズのロン・ウッドがDJをつとめる番組がある。
渋いリズム&ブルースの選曲とゲストも豪華。下記リンクはロビー・ロバートソンがゲストで、アーカイブ音源まで配信されている!
http://www.ronniewoodradio.com/2011/05/show-56/
これがユーザー目線の放送局というものではないか!

gleeにハマっています(2)



いつもgleeが始まると、大学生の娘と一緒に40インチの液晶テレビの前に正座状態:))
このドラマの売りでもある使われているアメリカン・ミュージックが非常に幅広い。
マニアックな曲からポビュラーなものまで、、、
古いのから最新のヒットチューンまで、、、
そして、ポビュラーミュージック、ジャズ、ロックンロール、R&Bまでと幅広い。
僕の青春時代の曲から娘が今iPodで聴いてるような曲までと、なんでもあり。 
当然のことだけど、アメリカンミュージックって豊かだなって思う。

上の動画は、娘のお気に入りのLady GaGaの最近のヒット曲のカバー。
下は、僕の青春時代、80年代のガールズ・ロックンローラーで元ランナウェイズのジョーン・ジェットのカバー曲を''恋に落ちたシェークスピア''のグウィネス・ケイト・パルトローがゲストでソウルフルに歌ってます。こういう選曲がとてもマニアック。
音楽好きの親子が楽しめるglee...おススメです!

金曜日, 5月 27, 2011

gleeにハマってます



米ドラマのgleeにハマってる。
脇役で潔癖症の生徒カウンセラーのエマ(ジェイマ・メイズ)がとても個性的でナイスなキャラクター。僕はすっかり大ファンです。

火曜日, 5月 24, 2011

セルジュ・ゲーンスブール再び



没後20年の今年、ゲーンスブールが再評価されている。
映画『ゲーンズブールと女たち』のロードショーも先週末から公開されている。
音楽家としてのゲーンスブールで一番好きなのは、1979年から80年初頭にかけてのレゲエをフィーチャーした時代。
フランス人としては、初めて本格的なレゲエを演った偉大な人。
ジャマイカに渡り、スライ&ロビーやアイ・スリーをバックにDubをフィーチャーした79年の作品''Aux armes et caetera''は、当時よく聴いた。
この作品はナショナリズムに反すると右翼から襲撃される原因ともなった。
(このビデオでもサングラスを外しては、襲撃された左目の痣を見せびらかしてネタにしている:)))

煙草を吸う、酒を飲む、女を抱く、の正三角形の人生を生き抜いた男。ロシアの貴公子でユダヤ人。
ゲンスブールの名言のなかでも大好きな言葉、
「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」の中で、重要なフレーズは、《肉体の愛には出口はない》だ・・・俺が書いた中で一番道徳的な歌だよ」

美しき反骨精神...最近こういう天才が少ないのが寂しい。

土曜日, 5月 21, 2011

アジアの汗



寺尾紗穂「アジアの汗」。
このヒトいいねっ。気になる....。
2nd シングルは「放送禁止歌」だそうです。
可愛い声にドキッとする詩のアンバランス、、やるなぁ。
おもしろい。

火曜日, 5月 10, 2011

インドの音


Anoushkar Shankar(Ravi Shankarの娘さん)とKrash Kaleがつくり出す、最高にかっこいいインド音楽。
現地に行ってみたらわかるんだけど、今のインド音楽って、こういう音なんだよね。

日曜日, 5月 08, 2011

Ravi & Anouskar Shankar



オーストラリアのオペラハウスで行われたRavi Shankarの90歳記念公演。
巨匠はもはや人類の宝物。そして、娘さんのAnoushka嬢はサラスバティ(弁財天)そのもの。
すごいわぁ。

GWに読みあさった本

「少年キム」ラヤード・キプリング
「ダライ・ラマの仏教入門」ダライ・ラマ
「幸福論」同上
「ダライ・ラマ自伝」同上
「ハイク・ガイ」ディヴィッド・G・ラヌー
「オバマのアメリカ・どうする日本」多田幸雄他
「チベットの死者の書」川崎信定訳
「The Way of the White Clouds」Lama Anagarika Govinda

ダライ・ラマの本を多く読んだ。しかしながら、「ダライ・ラマの仏教入門」は全く理解できず。
仏教徒なのに、相変わらず、僕にはこの手について理解ができない。
翻訳の段階で仏教哲学としてあえて難しい文章にしているのか、それともわからずに翻訳しているのか(そんなことはないだろうが)、頭で理解しようとすることに限界があるのか.....翻訳者の石濱裕美子氏のことは、とても尊敬しているんだけど。。

金曜日, 5月 06, 2011

今日は連休の中休み :))

今こそ、 美しき反骨精神を身に着けよ



草花が咲き誇り、柔らかい日差しに包まれて、なんて美しい5月の連休。
毎日が天国みたいに快適。
青空と新緑のコントラスト...地球は本当に美しい。
愛する家族と過ごす一時、その何気ない時間にこそ、本当の幸せがある。
妻と子供たちと両親に感謝。

「今こそ、 美しき反骨精神を身に着けよ! 」by 川久保怜(コムデギャルソン)
これから60までの約12年間、この退屈な日本社会で反骨精神をもって美しく逞しく生きてみせると誓った。

ありがとう神様
ありがとう友人たち

水曜日, 4月 27, 2011

難しく考えすぎているんだよ

我がチベット仏教の師、リンチェンドルジェ・リンポチェから、
「物事を難しく考え過ぎるから悩みが生じるのだ。それと一見解決できないと思うような悩みや問題を抱えていても、まずはそれをつくった原因を分解して考えてみるとよい」ということを教えて頂いたことがある。
自分の抱えている悩みや問題というのは自分の力で解決できるものである。
ということは、自分のやれることから、スタートあるいはやり直せばよい。
いきなり大きな客船を造らなくても、独り乗りのボートで大海原に出て行くことだってできる。

火曜日, 4月 26, 2011

リチャード・ギア


リチャード・ギアは敬虔なチベット仏教徒である。
アメリカ社会でチベット文化のために身を挺した活動をしている。
ギア財団(Gere Foundation)ではチベットのために活動する複数の人道団体に寄付を行ったり、チベット僧の福利厚生のための事業を行っている。
ギアにとってのチベット支援は虐げられた民を救うという浅薄なチャリティ精神ではない。
「チベットを救うとき、我々は敵とも兄弟姉妹になれるという可能性を同時に救っている」という言葉が示すように、
チベットの仏教文化の存廃は人類の文明の未来の行方を決定するとの認識から、彼はチベットのために戦っているのである。そして、いまでは彼の考えが多くの西洋の知識人も共有するものとなっている。

2008年の北京オリンピック開催前において世界中からチベット問題に対して中国政府の対応に抗議していた矢先、日産がCMの起用を予定していたリチャード・ギアを急遽ドタキャンした。マスコミも一切この事実に触れることはなかったが、日産が中国政府に気をつかったことは明らである。
結局、イタリアのフィアットがギアを起用し、この象徴的なCMを発表。
フィアットのメッセージは、中国から得られる目先の利益よりも、チベットの高潔な理念を支援するという姿勢である。

日曜日, 4月 24, 2011

ポジティブに生きれば妨げなんてない




ハワイの水着メーカーPualaniのオーナー、イヴァラニ・イザベルさん。
若さを保つことの秘訣は自分の気持ち次第ね、と言う。

「食事に気をつけながら自分の体を大切にすること。
そして、サーフィンとポジティブ・シンキング。
ポジティブに生きれば妨げなんて何もないわよ。誰も私を止めることなんてできないの」

朝一番にすることは瞑想。その日にすべき仕事などを頭で整理してから自宅にあるオフィスに向かう。
朝食は新鮮なフルーツが中心。肉は滅多に食べない。
BioAstinが元気の源だそうだ。
午前中の仕事が終われば庭でヨガをしてリフレッシュ。

自分にとってナチュラルな生活が実現するのであれば、都会にこだわることはない。
むしろ、本当に自分に必要なことは都会では得られないのかも知れない。
ヨガを習慣づけたり、自然の中でアクティブに活動できる環境に身をおくが重要なんだと思う。

木曜日, 4月 21, 2011

祝!細野さん新作



昨日発売された細野さんの新作、''HoSoNoVA''いいです!
細野さんがボサノバやってます。
でも、後半は、自身の音楽ルーツでもあるニューオーリンズからウッドストックサウンドを、そして、「バナナ追分」って曲では、あの名盤''泰安洋行''以来のジャパニーズ・ガンボも復活。
トロピカル・ダンディ細野ワールド満開です。
「ローズマリー、テトゥリー」は加藤和彦のことを唄ってるのかなぁ。

この力作を聴いて、無性にボビー・チャールズが聴きたくなってiTunesでダウンロードしてしまった。

最近の感動〜奇跡のリンゴ

僕の沖縄ヤンバルでの定宿“海山木”のリビングにある本棚にあった「奇跡のリンゴ〜「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録」に感動した。ヤンバルクイナの鳴き声しか聞こえない全てが寝静まった深夜に、一気に読んだ。
フロンティアを目指す人はいつも命がけ。

無農薬のリンゴをつくるという絶対不可能に挑戦し続けて、7年間以上も失敗を重ね家族を道連れにして貧困のどん底にあって、ひとり深夜のリンゴ農園より奥の山に入り、首つり自殺を試みようとしたその瞬間に奇跡が起こる。

今では、木村氏が命がけで習得した無農薬のリンゴ栽培方法も、国内や世界各地のリンゴ農家へ惜しみもなく伝授しているそうだ。
だから、彼のように1番(フロンティア)を目指す人が社会にいないといけないのだ。

こういう人の話を聞くと、僕なんかまだまだ、、、って、反省させられる。

水曜日, 4月 20, 2011

MoCA



これからアメリカのミュージック・シーンを引っ張っていくのは、ジョアンナ・ニューサムとデベンドラ・バンハートのふたり。
僕はそう思っている。
最近、デベンドラが髪とヒゲをばっさり切って、かつてのやぼったいヒッピーぽさが無くなって残念だけど、BECKとカエターノ・ヴェローゾとともに同じステージに立っていたなんて、驚き。
おめでとう、デベンドラ君。

それにしても、70年代初期のカエターノの曲って本当にうっとり....

日曜日, 4月 17, 2011

Within You Without You





最近、ジョージ・ハリスンにハマっていて、70年の名作“All things must pass”を本当によく聴いている。
バックがクラプトンを中心としたディレク・アンド・ドミノスであったり、なんといってもフィル・スペクターのプロデュースによるウォール・サウンズっていうのがやはり凄い。

さて、66年のビートルズの歴史的名盤サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドで、ジョージはWithin You Without Youのみの1曲をプレーしているが、このB面の1曲目に収められたこの曲こそが名盤たる所以の非常に重要なパートをなしているのではないだろうか。

木曜日, 4月 14, 2011

ヤンバルにて仕事中





今週は久しぶりに沖縄のヤンバルにて仕事。
地域ブランドのプロデュースの方向性を練ったり、地場産品の海外市場への展開を探ったり、
生産者や行政との調整で大忙し。
休耕農地を活用した日本そばの栽培もスタートしていた。
大宜味村は被災地の宮城県とは牡蠣養殖を通して歴史的な繋がりもあって、被災者の雇用の受け入れ等の震災支援策も検討されようとしている。

月曜日, 4月 11, 2011

ダーキニー(2)



ダーキニーのことをもっと詳しく知りたい。
Om Tare Tuttare Ture Svaha

VEGAN





慈悲:Compassion
非暴力:Nonviolence
人類のため:For the people
地球のため:For the planet
すべての動物のため:For the amimals






土曜日, 4月 09, 2011

ダーキニー



今一番、気になる神様は、ダーキニー(Dakini)。
チベット仏教では、ダーキニーは知恵を与える女神として大変重要な地位にある。彼女は頭蓋骨でできた杯で血を飲み、裸で流し目の艶かしい姿で表現される。
一方、インドでは魔女として墓場で集会を開き、怪しげな儀式を行い、死肉を喰らう。
そして、日本にも伝わっていて、ダーキニーがお稲荷様のご本尊だということはあまり知られていない。

bonnaroo2011



今年の6月にテネシー州で開催されるBONNAROO2011 フェスが、すごいことになりそう。
バッファロー・スプリングフィールドが43年ぶりに再結成されてヘッドライナーに登場っ!
スティーブン・スティルス、ニール・ヤング、リッチー・フュレーの3人による再活動が昨年からスタートしているようだ。
これはテネシーまで行かねば、絶対死ぬまで後悔するに決まっている。
バッファロー・スプリングフィールドは僕にとっては100% アメリカそのもの。
アメリカの僕の同世代のファンたちと一緒に叫び唄いたい。。
二十歳のロック好きの娘と共にテネシーに詣でるか!

水曜日, 4月 06, 2011

バンジョーの音色



僕の大好きなJoanna Newsomの新譜''Have One On Meから、大好きな1曲''Good intentions paving company''
この曲の中盤で印象的なバンジョーがフューチャーされていて、きっと、アメリカの若者たちは、バンジョーの音色を聴くと遠い記憶を思い起して哀愁を感じたりするんだろう。
では、僕ら日本人にとってのバンジョーは何んだろうか。とりあえず、沖縄の三線ってとこか??。沖縄県人ならともかく、なんかオルタナティブすぎはしないか。
それはともかく、なんて素晴らしい曲!!
ますます大成長を遂げているヒッピー・コミューン生まれのNewsom嬢。
ちなみに新作は前作のV.D.パークスのブロデュース作よりも好き。

金曜日, 4月 01, 2011

魂に響き渡る音



今、僕の魂に響き渡る音は、例えばフランスの若手アーティスト、ミッシェル・ペペが奏でるような音楽だ。

懐かしい感じ? いや違う。
癒し系あるいはスピリチャル系? いや違う。

人々に生きることの喜びとか神秘を感じさせてくれる、そんな新しい音楽が世界中で生まれつつある。
音楽の力って、やはりすごい!

瞑想を生活の一部に



サーフィンの神様、ジェリー・ロペス。
彼が禅とヨガのマスターであることは有名だ。最近、その彼の言葉に感銘を受けた。
「禅や瞑想による精神の集中力というのは、ビッグ・ウェーブや巨大なパイプラインを命がけでライドするときの注意深さと全く同じもの」
60年代からハワイのノースショアでビックウェーブに挑戦し続け、今日のサーフスタイルを築いてきたジェリー・ロペス。彼はまたフィジカルな面をヨガで鍛えている。
「サーフィンは瞑想。サーフィンから学び得ることはたくさんある。後はそれを自分の人生に活かせばよい。」
まるで禅僧のような言葉。

現代人の僕たちにとって、精神を整え、集中力を高めていくトレーニングとして、禅や瞑想を生活の一部として取入れてべきだと思う。
日本人には、茶道という優れた文化もある。

まずは慌ただしい日々のなかで、ほんの少し立ち止まり、自分の内面を見つめて、呼吸を整えることからスタートしてもいいだろう。
ただし、僕の最近のお気に入り、スナタム・カーやDeva Premalのようなスピリチャルでハート・ウォーミングなBGMと以下のマントラをお忘れなく。
それでは、幸せな光に全身が包まれていく自分を感じてみてください♥

Om bhur bhova svaha tat savitur varenyam bhargo devasya dheemahi dhiyo yo nah prachoda yat...♥

Om divine mother. Our hearts are filled with darkness.
Please make this darkness distance from us.
And promote illumination with us.

水曜日, 3月 30, 2011

we need to be quiet



この言葉が大好きです。

Before we can help, we need to understand.
Before we can understand, we need to listen.
Before we can listen, we need to be quiet.

あなたが仏陀の「助け」を求めるならば、まずは「静か」に座ることから始めないといけない..という喩え。
チベット人らしい、すごく深い意味を含んでいると思う。

現在、欧米で多くのチベット仏教信者(カギュ派)のグル(精神的指導者)であるHis Eminence Garchen Triptrul Rinpocheが彼の信者に向けたお言葉。
ガルチェン・リンポチェは、仕草がすごくチャーミングで、西洋人かの絶大な人気のもと、欧米各国でのチベット仏教の指導とその普及に務められている。

大切なギフトを得るために


人生の大切なギフトとは、「気付き(悟り)」、「富」、「長寿」、「家族や友人とのより深い愛情や信頼」、「一生もののメンターやグルとの出会い」、、
この貴重なギフトを得るためには、これまでの古い自分と決別しないといけない。
言葉で言うのはとても簡単だけど、徹底的にこれまでの自分の考え方や価値観を一度完全に叩きつぶして、もう過去の習慣には戻れなようにしてしまうこと。
(例えて言うならば、家を新築するのに思い出が蓄積された古い家を解体するようなもの)
そうすることで、自分の精神や肉体が一旦リセットされ、新しい自分に生まれ変わるための''器''ができる。
ここまでくれば、見るもの全てがこれまでとは180度違った世界に感じるはず。
そして、自分自身を心から愛することができるようになり、他人を愛する慈悲が生まれる。

僕はこのプロセスを1年間がかりで完結した。
(友人からはオーラーが違うって言われるぐらいに...)
正直、しんどかったが、今は過去の自分の習慣から抜け出せたことに幸福を感じている。
もし、過去の自分のままで人生を終えたしたら、なんと、無益な時間を過ごすはめになっていたことか!

大好きな音楽やアートさえも、これまでとは趣向が異なり、ここ最近は、本当に素晴らしい芸術と出会っている。
そして、古い自分では絶対出会うことのなかっただろう、新しい友人たちとも出会えた。
これこそがかけがえのないギフト。

しかし、これはほんのスタート時点。
この状態になってようやくメンターやグルの教えを聴く準備が整ったに過ぎない。

月曜日, 3月 28, 2011

最近のぼく

ブエノアイレスのアーティスト、バーバリータ・プラーナ(Barbarita Prana)のアートとスナタム・カー (Snatam Kaur)の音源。
いいでしょう!!
最近の僕は、いつもこんな素敵なアートと音楽にどっぷり浸ってます。



金曜日, 3月 25, 2011

おすすめのブログ



Barbarita Prana は、アルゼンチンのブエノスアイレス在住の女性アーティスト。
彼女がすごいブログを公開している
美しくて、そして、新しい。
トランスレーターも付いていて、日本語表示もできる。
彼女のリコメンドするプレイリストも、今まで聴いたことのない違う世界の音楽。この音、いいねっ。
やはり、地球の裏側。僕ら文化とは香りが違う。

ちなみに、僕は、日本人で最初の彼女のブログの訪問者!
そのことを彼女にメールしたら、とても喜んでくれた。
地球儀のカウンターもクール。もし、あなたもアクセスすれば地球儀にあなたの都市名が表示されます。

先月にアップしたばかりだと彼女は言ってるけど、既に18万!ものアクセスがある。しかも世界中から。。
スピリチャルだしヒーリング効果もあるのかなぁ。眺めてるだけで気持ちよくなっちゃう不思議なサイト。おススメです。

月曜日, 3月 21, 2011

父の七回忌

亡父の七回忌のため、久しぶりに伊賀の実家へ帰郷した。
父を癌で亡くした7年前のあの夜も、昨夜と同じように眩しい満月だったと憶えている。
ちょうど、7年前が、僕にとっては「みちひらき元年」ともいうべき、ターニング・ポイントの年だったように思える。
足摺岬の恩師だった故北代さん、おなじく故杉村綾子さんとの不思議なご縁。みんな天国へと旅立ってしまわれた。不思議と父と関係していた。

みんな癌が原因で亡くなったのだが、癌っていう病が、この世からなくなってしまえばいいのにって思う。

土曜日, 3月 19, 2011

夢〜世界はもう小さな村

今、僕がやってみたいこと
それは、世界中を旅すること
アメリカ、南米、ヨーロッパ、ロシア、東欧、、
世界中に散らばるチベット仏教徒の同胞達を訪ねたい
なんて素敵な(現実的な)夢だ!
世界はもう小さな村

[arizona]

[moscow]

[peru]

All Thing Must Pass

どんなに辛いことも、いつかはすべて過ぎ去っていく。
“All thing must pass”
だから、もう泣くのはやめよう。
今夜もお月さんはいつもと変らず微笑んでくれてるから。

金曜日, 3月 18, 2011

サラスバティーの歌声が聞こえる〜インドのヒーロー



インドのニュー・ヒーロー、Narayanan Krishnan氏。
CNNが紹介した彼のビデオは本当に心が洗われる思いがする。

「彼らに食事を与えることで体の栄養になり、愛を与えれば彼らの心の栄養になる。」
「僕らも彼らも同じ人間なんだよ」

Narayanan氏がホームレスの彼らために食事を調理しているシーンがあって、タマネギとかトマトを歯切れよくカットしている音に、
僕は、サラスバティーの歌声が聴こえる。

KARMAPA17世法王の映画



僕の属するチベット仏教・カギュ派のもう一つの宗派、カルマ・カギュ派の法王、第17世カルマパ法王(His Holiness the 17th KARMAPA)のことはご存知だろうか。
ダライ・ラマ法王(ディクン派)の後任者として、近い将来、チベット民族の歴史的カルマを背負うことになる若き法王である。
そのカルマパ法王のドキュメント映画『NEVER GIVE UP -KARMAPA17th』が近日公開されるようである。ちなみに、日本ての公開は未定。

人間の持っている素晴らしさは、「利他心」と「慈悲」。
「人は、他人が幸せにならない限り、自分が幸せを感じ得ること決してない」
この教えが仏教の本質であって、だからこそ、僕はチベット仏教に帰依したのだった。

カルマパ法王を崇拝する西洋人の仏教信者も多く、この映画で紹介されているインド・ブッダガヤで野良犬や乞食への救護活動をする女性信者(弟子)の姿をみていると、いつも涙がでてしまう。この映像には利他心と慈悲が表れているから。
まるで、マザーテレサをみているようだ。

pray for japan

“Pray for japan”、''never give up''

facebookを通じて世界中の友人達から連日届く、応援のメッセージ。
1週間前の出来事だけど、もう、1ヶ月ぐらい前のような、そんな随分と重たい時間が過ぎている。

NHKのニュースで震災地の中学校の卒業式が紹介されていて、校長先生が卒業生に''数ヶ月で元に生活に戻ることはない。1年、いや5年、たぶん20年はかかるだろう。その時に中心になって復興をしているのが君たちだろう。だから、いまここで苦しんでいる人たちのことを絶対忘れないでがんばってほしい''という言葉に泣いてしまった。
とにかく、今抱えているプロジェクトを終わらせたら、時間だけは人一倍あるのだから、ボランティアに行こうと思っている。

悲しすぎて

本当に悲しくて、本当に何もうまく言えない。
震災が起こってからは、自分の魂もどっか遠くに行ってしまったみたいで、ここにいる自分は本当の自分じゃないみたい。
不幸にしてお亡くなりなられた多くの方々へ心からご冥福をお祈りします。
そして、今夜も寒い孤独な避難所生活を余儀なくされておられる
被災者の皆様が一日でも早く癒される日が来ることを心からお祈りします。
そして、命がけでこの国を守ってくださっている勇者へ:言葉が出ません。どうかどうかご無事で。ありがとうございます。
震災に遭われた皆さんが癒され、また普通の生活に戻れて幸せになってもらう日まで、全ての日本人は、決して幸せを感じることはできないでしょう。
だから、僕らは、あなた方とずっと一緒です

日曜日, 3月 06, 2011

インド行きます



5月、また、インドへ旅に出ることになりました。
カギュ派の本部、デラドゥンにあるチベット仏教スクールへプチ留学したり、旧友と再会したり、facebookで知り合ったチベット人の若者たちと会ったりして、リフレッシュしてきます。
自分の魂(soul)のバージョンアップ_ver.2.1みたいなものです。
大丈夫、帰ってきますから ;)

火曜日, 3月 01, 2011

愛をありがとう。素晴らしい授業でしたよ

授業を受けた児童の目が輝いていましたよ。
いつか彼らが大人になったら、永野さんに教えてもらった、科学や発明のことを思い出すでしょう!
そのときまで、天国でゆっくりお休み下さい。
あまりにもつらくて悲しい別れです....


月曜日, 2月 21, 2011

medicin mantra box



Before we can help, we need to understand.
Before we can understand, we need to listen.
Before we can listen, we need to be quiet.









日曜日, 2月 20, 2011

魚座の始まり



久しぶりにゆっくりと過ごした休日。
明日からの仕事のエネルギーを十分にチャージできた。

週末からは夜空にFULL MOONが燦々と輝き(少し雲に隠れてはいたが)、僕の星座でもある魚座がスタート。
徐々に気分も高まりつつあるって感じ。
Facebookで世界中の人々と繋がり、共に満月を祝いあい、そして、チベット仏教カギュ派の弟子仲間が全世界のいたるところでいるということを知り感動した。
音楽ではPeter Gabrielの“Up”のあまりの素晴らしさにうっとり。amazonに誰かの評価で「彼の最高傑作かも?」っていう意見があるが、(「Ⅲ」に比較するとねぇ、、というのは否めないが、)これは僕も同感。
「もはや過去のミュージシャン」だと見放した全てのファンは、反省の意味を込めて、スピーカーの前で正座しているらしい :)

ビジネスでの新たな気付きもあった。
『負けないゲームをするのではく、必ず勝つゲームをするという心意気を持とう!
ビジネスの上では格闘家の瞬発力とアスリートの持続力の両方が必要である。』by金持ち父さん
リッチ・ダッドは本当にいつもナイスなアドバイスだ。
僕は経営者として、まだまだ精神力では劣っている。だから、もっとタフになるためにも“精神力(=根性)の筋トレ”をもっとせねばって、改めて再認識した次第。

土曜日, 2月 19, 2011

次に必要なことは、スピリット



「精神的に強くなり、自分自身の使命をもたなければ人生の成功はない。
自分の使命を信じ、命を捧げるスピリッツを持つことだ。」
by金持ち父さん

確かに、僕はここ数年で「精神」は鍛えられたと思うが、未だに、命を捧げるぐらいの自分の使命やスピリットを見つけてはいないような気がする。
だから、この次の僕のミッションはこれ。

例えば、最近では、エジプトの市民革命やジョージ・クルーニーのスーダン西部ダルフールでの紛争解決への活動とかグローバルな出来事にものすごく刺激をもらっている。
それと、ピーター・ゲイブリエルのアムネスティとかも。久しぶりにゲイブリエルのサイトをチェックしたら、“Full Moon Club”っていう、とても気になるプロジェクトが進められていている。満月の日には彼からのメッセージがビデオでアップされたりもしている。
ホント、日本だけを見ていてはだめだねっ。

とにもかくにも、ここ最近、自分のビジネスが停滞気味であったことの理由の一つが、この自分のスピリットの欠如にあったような気がする。
人類のため、地球環境のため、世界平和のために、、ビジネスを通じて自分ができることを真剣に探したい!
PEACE :)

火曜日, 2月 15, 2011

はじめにリズムあり〜Fela Kuti



昨年末からフェラ・クティを改めて聴き直していた。
1990年後半に高橋健太郎氏によってフェラの未発表音源が大量にCD化されていて、それらのCDをコツコツと集めたりしたが、むしろyoutube上にある大量のフリーな音源を貪るように聴いていた。(僕たちは、こんなにも良質でグルーブある最高の音源をフリーで聞くことができる時代にいる!)

さきほどのブログで紹介したブライアン・イーノの新譜とシンクロしていたってことを今になって知った訳だが、僕も改めて音楽の面白さってものを、今一度フェラのアフロ・ビートからその答えを探そうとしていた。
今日、音楽がどんどん複雑で怪奇になっていくなかで、「はじめにリズムあり」という感じでワン・コードかつ無駄をそぎ落とした人工的で退屈なミニマルなビートの上に、次々とサックス、ボーカル・コーラスなどによる肉体的な重厚なグルーブが重さなることで、リスナーを糸も簡単にあっちの世界へと連れ去ってしまうフェラのミュージック・アーキティクチャーって最高にcool。
僕は、トーキング・へッズとイーノによってフェラの存在を知った80年初頭、リアルタイムでフェラの12インチシングルを輸入レコード屋で高いお金を出して買い漁っていたのだが、その頃のチカラの抜けたグルーブがたまらなく好き。

ともかく、現代のクラブ・ミュージックも元を正せばフェラのミュージック・アーキティクチャーに行き着くわけで、これは発案者であるイーノが彼の新作によってそのセオリーを30年ぶりに証明してくれている。
とはいえイーノの新作“Small Craft On A Milk Sea”は、やはり難解でもあることは否めないが、それを解く鍵はフェラ・クティにありそうだ。

Brian Enoの新作。すごい。



ブライアン・イーノが昨年12月に新作“Small Craft On A Milk Sea”を発表していたことを知らなかった。
ファンとして恥ずかしい。
しかも、本作は、なんとテクノ系のWARPレーベルからリリースされているのも凄く意外。(WARPにとっちゃ、イーノ御大は“雲の上”の存在だもの!)

イーノ曰く「このアルバムに収録された楽曲のほとんどは、クラシックな意味合いのコンポジショ ン(作曲)ではなく、インプロヴィゼーション(即興)から生まれている。それらの即興は、曲としてではなく、むしろ風景として、ある特定の場所から抱く感覚として、あるいはある特定の出来事が示唆する提案として完成させようと試みられている。歌い手は存在せず、語り手も存在せず、聴く者が何を感じるべきかを指し示す案内人も存在しない。これらは音のみで作られた映画’sound-only movies’なのである」。
そう、時/場所/テーマを選ばず、聴く者の意識に委ねられる驚くべき画期的作品になっているのだ。(amazon.co.jpによる)

エリック・サティ、ジョン・ケージの流れをくむ偉大なる現代音楽家であり、そして思想家でもあるイーノ。
本作は音楽産業がyoutube、ダウンロード時代となり、リスナーはあえてCD作品を買わずしてアーティストとコミットできる時代へとパラダイムシフトしたことを印象づけるような作品でもある。
だから、あえてCDトラックの曲順を意識するような必要はないし(実際にCDとitunesバージョンでは曲順が異なる)、音をアウトプットする装置もヘッドホンを意識したようなサウンドにミックスされている。(皆さんも、先ずはヘッドホンをコンピュータのジャックに突っ込んで聴いてみて!)
以前からイーノは「ダウンロードは音楽産業にとっての新たな可能性である」と示唆していたが、今回は、それを意識しリスナーへの新たな音楽の楽しみ方を提起している。
ちなみに、新作の全曲をyoutubeでフリーに聞くこともできる。僕はイーノのCDはほとんど持っているけど、本作はCDも買わないし、itunesでダウンロード購入するつもりもない。

僕はイーノの1989年の吉野・天河神社での奉納演奏を体験したが、その時の即興演奏とこのセッションとは、コンセプトが非常に似ているように思える。
天河セッションでは「音楽と音との境界線を取り除く」というコンセプトで永遠と5時間ぐらいの実験音楽を繰り広げられたが、今回は「従来の音楽が演奏者あるいは曲がリスナーを隷属するという概念から解放し、リスナーの意識に委ねる」というものである。
これら2のセッションは、音楽の固定概念を壊すという意味で共通している。それ故に今回の作品が新たな音楽史そしてイーノのキャリアを大胆に塗り替えられる衝撃作として、また21世紀最も意義深い作品として位置づけられようとしているわけだ。

なお、このセッションビデオで注目すべきところは、イーノから演奏前に楽譜ではなくギタリストのレオ・アブラハムスには「ワンコードのみを弾くこと。そして、ものすごく退屈に」、キーボード、サンプラーのジョン・ホプキンスには「1小節に○回のノイズを入れなさい」と指示したうえでの即興演奏であったことが容易に想像できる。
ギターのワンコードは、アフリカのフェラ・クティに影響されたアフロ・ビートでイーノのフェバリットなものである。これは、トーキングヘッズで実証された手法として有名。だから、この曲の重要なノリを支配しているは、一見して裏方にあるように思えるレオアブラハムスが退屈に弾くリズム・ギターにあるのだ。

木曜日, 2月 10, 2011

READY TO DIE〜ソーシャル・メディアがもたらしたエジプト革命

今回のエジプト民主化デモをみて、胸をなで下ろしているのは中国政府高官と北朝鮮政府だろう。
一連のデモのきっかけは、グーグルの幹部ワエル・ゴニム氏の開設したフェイスブックのページから始まったと考えられているからだ。
ソーシャル・メディアのチカラはすごい。
中国政府は、おめでとう。ここだけにフォーカスすれば、長年にわたり万全にネット規制をしてきたあなた達はさすがに先見の目がある。

英雄となったワニム氏の最新のインタビューが今夜もCNNで流されている。逮捕釈放後、傷つき、涙ながらに語る姿勢に、ロックスター並みの(こういう表現はよくないのだが)オーラーがある。
「僕はこのデモのために死ぬつもりだし、死んだってかまわない。誰も僕たちの希望を潰すことはできない。自分達は国を取り戻すのだ!」まさしくヒーローの言葉に、あなたも感動し涙するだろう。
そして、愛する家族との死別も覚悟し、間違った政治指導者から国を取り戻すという「市民革命」というものがどんなものかを知るだろう。
あの悪夢な天安門のように、エジプトの一国の歴史から、この民主化デモが葬られないように、必ず、勝利してほしい。
そして、平和ボケ、ダメ政治、無関心という重病に罹っている日本人にとって、これは決して単なる他人事でバーチャルな出来事ではない。

月曜日, 2月 07, 2011

グルーポンで浮いたお金でチベット難民へ寄付?

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今日のCNNは大忙し。
エジプトの民主化デモ、オーストラリアの自然災害、そしてスーパーボウル(・サンデー)まで、今夜はテレビに釘付け状態だ。

注目のスーパーボウルのCMは、今年はグルーポン社のものが物議を醸しているらしい。チベット問題に触れていて、中国のネットユーザーからの猛反発を受けているそうだ。

内容は、僕も大好きなドラマ“レバレッジ”の主演ティモシー・ ハットンが、
「チベット文化が中国に侵略されて絶滅の危機にある。シカゴにあるヒマラヤ・レストランに行ってグルーポンで半額になって浮いた金を Tibet Fund に寄付してチベット難民を助けよう!」というもの。
グルーポン社の save the money という一企業のキャンペーンに、チベット問題を引き合いにしたということで、新たな米中問題へと波及しそうな勢い。
中国政府が目くじらを立てているのが想像できねよ。日本なら絶対にありえない、こういうアメリカらしいブラック・ユーモア、僕はこういうの大好き!
日本企業もグルーポン社に見習って、ここまでストレートには表現できないとしても、“ジョーク”でもって中国政府とか日中問題に勝負してほしいよね。今の民放TVで流れるバカなお笑いじゃなくて、この停滞した空気を笑いで吹き飛ばせるブラック・ユーモアがこの国には足りなすぎる。

それにしても、スーパーボウルでのVolksWagenのCMは傑作だ。
わんこ、赤ちゃん、それから朝食にママからCLASSIC PB&J SANDWICHを強制させられているところとか、たまらなくかわいい。

日曜日, 2月 06, 2011

make it happen

プランニングにおいて、「戦略」を立てるときは、簡単な方法に流れないことが重要。
「難しくて正しいことを正しい方法でやる」のだ。
簡単なことをすぐやる戦略ではほぼ意味がない。インパクトがない簡単なことは、24時間以内に真似されことがあるが、難しくて正しいことは、面倒で仕組みに時間がかかる。

次にそのアイデアや戦略を実現するためには「実行力 make it happen」こそがものをいう。
make it happenさせるためにはプランニングとは別の力が必要となる。だから、覚悟して取り組まなければならない。
実行力とは、「自分で実行する力」というよりも、「みんなに納得して実行してもらう力」だ。
これはプロデュース能力ともいえる。

次に、ビジネス・パーソンとして身につけるべきスキルは以下のとおり。
もう一度、原点に戻って、自分の能力を客観的に評価し、弱点を補強しておくとよい。
・分析力
・戦略的思考
・リーダーシップ
・マーケティング・ブランディング
・ファイナンシャル知識
・コミュニケーション力(英語)
・トレーニング
・多国籍カンパニーとの恊働

土曜日, 2月 05, 2011

僕たちのやっていることは香水調合師みたいなもの

どんどん安定した状態から離れ、
その日その日を暮らし、信頼に足る確かな、少なくとも実行しうる価値観を、
状況に応じて捨てたり取り替えたりしながら、次の時代の空気感を探りながら創造し続けていく。
自分自身はこの状況をむしろ楽しんでいる.

この心境は素人の香水調合師みたいなもの。
知りたがりの指を膨大な成分の貯蔵庫につっこみ、
経験を寄せ集めて、どの組み合わせが意味をなすのか、
確実性を求めず、ただより良い判断をする可能性を探っている。

水曜日, 2月 02, 2011

ニューイヤー・イブ



プレッシャーで押しつぶされそうな日。
こういう日は、布団の中で一日中眠ると決め込むか、それとも、どこかへ逃避行したい気分だ。
(関係者の皆さん、ご心配なく!僕はちゃんとディスクに座って仕事してますよ)

旧暦では、今日はニューイヤー・イブ。だから、明日からが2011年のスタート。
占いでは僕の運気は2011年から上昇に向かうそうだが、本当にそうなれば嬉しい。
でも、所詮は占い。自分の将来の運勢は過去の自分の行いによって決まるわけだし。。
それにしても、今日の体調と気分の落ち込みには、きっと何か理由があるはず。節分の“鬼”のせいか?
そういえば、今夜の天河神社は「鬼の宿」神事が執り行われる。僕は鬼が怖いから行かないけどね。

まぁ、とりあえず、今日一日は“死んだ振り”をしておこう。

日曜日, 1月 30, 2011

ライフスタイル革命〜Fit For Life


やれやれって感じて、修士論文も遂にこの週末で完成。明日、早朝から奈良の小学校での出前授業に参加してから、夕方、大学院へ提出する。
これで、僕の「日中ビジネス研究」の第一ステップは全ては終了。第二ステップ(博士課程)は平成24年度からスタートする予定。
来年度は、経営に集中したいから、大学院は一旦はこれにて休憩。ふぅ〜。

最近の収穫。
それは、『ライフスタイル革命』っていう本。
ハーヴィー・ダイヤモンドとマリリン・ダンアモンドの著書で1985年ぐらいにアメリカで出版され、1200万部のベストセラーとなった。

健康、食を通じたライフスタイルのこれまでの価値観に対するパラダイム・シフトのためのガイド本っていうところだろうか。
僕は、この本を5年程前に購入し、斜め読みした後、本棚におきっぱなしにしていたが、もう一度、読み返したくてみたら、あれからベジタリアンになった僕にとっても、パラダイム・シフトだらけの素晴らしい内容。
ずはり、「ナチュラル・ハイジーン」について書かれた本です。

ベジタリアンになってみて、改めて読み返したこの本の内容は、全てが納得。
まさしく僕が目指しているライフスタイルがこの本には詰まっている。

自分の健康と幸福と全ての生き物、そして、地球のためには、「食」から見直さないといけない。

「人は“生命の法則”とフィットしていれば、決して太ることはないし、疲れや痛みを知らず、エネルギッシュに人生をエンジョイできる」
「人間の体は、生命に必要なもの(体にふさわしい食べ物(新鮮な野菜から摂れるファイトケミカルなど))、純粋な水や空気、日光、十分な睡眠、運動、良い人間関係など)と、生命を脅かすもの(毒-薬、アルコール、カフェイン、ジャンクフード、加工食品、多量の動物性食品など)があり、前者を与えられれば健康になり、後者が与えられると病気になる」

ごくあたりまえのことのようだが、この本の要点は以下の3つ。
・水分を多く含んだ食べ物(果実と野菜)を豊富に摂ること
・食べ物は正しく組み合わせ、タンパク質食品と炭水化物食品を一緒に摂らないこと
・果物は(胃が空のときに)正しくとること

なお、この本の素晴らしいところは、翻訳者の松田麻美子氏自らが、ナチュラル・ハイジーンの世界的パイオニアでもあるというところ。
日本人の食生活やライフスタイルへのフォローがきっちりされている。
30年前のことだが、アメリカの食文化の危険性を客観的に分析しながらも、日本がそのアメリカ型の最悪なパターンに近づいていることに警鐘を鳴らしている。
そして、松田氏の結論としては、ベジタリアンがベスト。無理でも、可能な限り、肉魚を摂らないことを人々に訴えている。

癌や脳梗塞などの死因が肉食(魚を含む)にあるわけだし、肉食は地球環境破壊にもつながっていて、しかも、動物愛護の精神に全く反しているわけだから。
この内容は、我がチベット仏教のグルであるリンチェンドルジェ・リンポチェがおっしゃっていることと全く同じであることも驚きである。

土曜日, 1月 22, 2011

ホームシック



今抱えている仕事を早く収束させて、新規の沖縄プロジェクトへと移行したい。
また、無性に沖縄ヤンバルの空気を思いっきり深呼吸したい。
ヤンバルの森のイタジイの木々は新緑で輝いているだろうか。
東シナ海の蒼い海は、もう、初夏の陽気を島に届けているのだろうか。
今年も島桜はさぞかし満開で、山々をピンク色に染めていることだろう。

目が回るぐらいに早いスピードで北の空へと流れていく不思議な形をした雲。
燦々と輝く夜空の星たち。
ゆっくり流れる島時間。
座って波音を聞いているだけで瞑想ができる浜辺。

神様、もう限界です!
1日に原稿を200枚でも書き上げますから、どうか、一日でも早く、僕をヤンバルに帰らせてください。
気が狂いそうです。

金曜日, 1月 21, 2011

心に蓮華を咲かそう


蓮華は、澱んだ汚れた水面に綺麗で可憐な大輪の花を咲かせることから、
仏教では、人間の欲望で渦巻くこの娑婆世界でさえ、仏の慈悲は全ての生きとし生きるもののもとに必ず現れることを表す。

だから、どんなに辛くハードなこの世の中でも、心の中に香しい麗しい蓮華を咲かせて、タフにそして可憐に生きていこうと思う。そして、他人へは慈愛の気持ちを決して忘れずに。

ちなみに、僕の新しい中国人秘書の名前は“夏に咲く蓮華”という意味だそうで、祖父からその名を頂いたという。その名の由来も、全くもって上記の仏教的解釈の通りだそうだ。
中国人の名前は、詩的で意味が深く、そして、限りなく美しい。

僕のiPhoneの待ち受け画面はもう1年前以上も前から蓮の花の写真だし、“夏の蓮”嬢とのご縁にも深いものを感じている。

木曜日, 1月 20, 2011

僕の淹れる紅茶が美味しい訳



会社のスタッフが僕の淹れる紅茶が美味しいって、いつも褒めてくれる。
例えば、僕の出張中にわざわざオフィスからSMSで「ボスがいないので、自分で淹れましたけど美味しくありません、、」とかなんとか、可愛いメールが届くと、ついつい、こっちも調子に乗って、まるでティー・ボーイのごとく、せっせと紅茶を淹れてあげたりするわけだ。
たしかにお世辞にも彼女の紅茶は美味しいとは言えないけど、うまいことを言う!

美味しい紅茶のルールはインターネットにいくらでも溢れてるし、別にたいしたことでもない。
それよりも、ありきたりのことかも知れないけど、相手への気持ちを心から込めながら、自分だけのお祈りの言葉を紅茶の葉っぱに念じる。そうすれば、美味しくなって当たり前。
美味しいお茶を一口飲めば、陽が射したように温かくて自然と皆の笑顔が溢れ心も緩む。

最近、小学校にお邪魔する機会が多いのだけど、校長室に通して頂いたときなどは、本当に心のこもった美味しいお茶をいただくことがある。
また、我がチベット仏教の師リンチェンドルジェ・リンポチェが経営する台湾の寳吉祥グループには、従業員へお茶をサーブするためだけの専属のティー・レディが雇われていて、スケールが違う。従業員は、とても高級な年代物のプアール茶などを好きな時に喫茶コーナーで淹れてもらって飲むことができる。

喫茶店とかスタバにも行かなくなったが、お金を払ってまで、水っぽいお茶を飲みたいって思わなくなった。

月曜日, 1月 17, 2011

2010年に読んだ仏教の本


そういえば、僕は最近ビジネス書も読んでないし、お金の本も読んでいない。
ビジネス書やお金の本は、ある意味で精神安定剤でもあったが、もう、卒業。

で、どんな本を読んでたかというと、ご想像の通り仏教関係。

著名なところでは、
中村元先生の「ブッダのことば」、「ブッダの真理のことば・感興のことば」
これは、大学生時代、インドに旅したときにも持っていった愛着のある本。

めるくまーる社の「ミラレパ」は、おおえまさのり氏による翻訳で、チベット仏教カギュウ派の偉大なるヨギーのミラレパの自伝。現在は絶版中。チベット仏教を学ぶものとしては必須の本で、修行者の心得やチベット人のものの考えがよくわかる本。人間の精神というのは、1000年前から然程変わらないし、僕たち先進国に住む人間にとっては、チベット人らの精神性には到底かなわない。ちなみにこの本のデザインは横尾忠則画伯。

C・トゥルンパは、中国人民解放軍侵攻により1950年代に英国とアメリカに亡命し、欧米諸国にてチベット仏教の奥義を広めた功績をもつカギュ派の活仏。そのトゥルンパによる「心の迷妄を断つ智慧」は、ナーローパが師であるティローパから与えられた幾多の困難と苦行を乗り越え悟りを得ていくプロセスを解説したもの。1000年前当時、インドの仏教大学の教授としてエリート街道まっしぐらのナーローパが俗世の社会的ステータスやプライドを木っ端みじんに切り裂いて、捨て身となって師ディローバのもとへ帰依し悟りを得ていく姿を、C.トゥルンパが60年代にアメリカ人弟子に解説したもの。この本は、アメリカのカウンター・カルチャーに大いに影響を与えたらしいが、未だ僕の理解の域を超えている。

で、そのC.トゥルンパのアメリカ人カギュ派弟子のペマ・チュードゥンの「すべてがうまくいかないとき チベット仏教からのアドバイス」は、「苦」が生じたときに、現代人が生活のなかで如何にして対処すべきかについて解説されたもの。僕は、昨年、常に「苦」と一緒だったで、とても心が軽くなった一冊。

そして、我がチェソン法王の自伝「From the heart of tibet」。チベットの貴族の家に生まれ、前法王の生まれ変わりと認められ法王となり、1950年代には中国人民解放軍のチベットへの侵攻をうけ強制収容所に送られるという屈辱を受け、ナイフと僅かな食料だけでヒマラヤを超えインドへ亡命したことや、アメリカに留学し何とマクドナルドでバイトした経験など、これだけで立派な映画のシナリオになりそうな波乱な人生を経験された我らの法王。

ガムポパの「解脱の宝飾」は、1000年も前からチベット仏教カギュ派の僧侶達に読み伝えられてきた古典的テキスト。

ところで、我が師、リンチェンドルジェ・リンポチェによると、「ブッダのことば」などにある釈迦の教えは、全て、仏教に帰依した修行僧に向けて発した言葉であるとのこと。だから、一般の人には理解が困難であるらしく、確かに、かつては、中村先生の翻訳された美しい言葉だけが印象に残ったが、その意味は何のことやらさっぱりわからなかった。
だから、これら書物を読んで仏教をわかったつもりでいても、実は、何もわかってないらしく、師の口伝と自らの実践によってこそ智慧は得られるのだそうだ。

水曜日, 1月 12, 2011

朝型の生活に戻りました(^^)ニコ



今朝は、すっきりと5時に目覚めた。
なんたって、また明日から小学校のチビちゃん達の授業がスタートするんだもの!いつまでも寝てらません。
なんか、ワクワクするなぁ。
今月も和歌山、福井、京都、大阪、兵庫、神戸の小学校巡りに大忙しだ。
新しいスタッフも増員して心機一転!おかげでオフィスも少しリフレッシュ。
沖縄プロジェクトもそろそろスタートしそうな予感がするし、これから忙しくなるぞぉ〜い。

ラジオで朝5時からスタートするDJ Samantha Vega(カナダ)の気持ちいい選曲とカッコいいトークで感情が高揚し、なんか早朝からハイになっている俺。

これから、高イビキで寝てる愛犬を叩き起こして、朝の散歩に行ってきます。

では、Have A Nice Day!

火曜日, 1月 11, 2011

めでたいひと

西宮えびすの日。
本日、遅ればせながら義父母のもとへ新年の挨拶に行った帰りの阪神電車が、大阪ドーム前駅からのKinKi Kidsのコンサート帰りの女性ファンの集団と西宮駅からの恵比寿さん帰りの集団とが入り混じり合って、ごった返しの満員御礼の状態に。このカオス的な2組の組み合わせは勘弁願いたい(苦)。
車両に居合わせた若い数組の子連れ夫婦の酔っぱらい参拝客の公共マナーの悪さには辟易した。
拝殿の前では商売繁盛を願い、その帰りの公共の場での悪態!
神様は神殿だけでなく、人間一人一人のなかに宿しておられるんですよっ。
こんなひとは残念ながら、せっかく授かったご利益もその瞬間にして消えてしまうわけで、家族全員でわざわざ神社までお参りに来る時間とお金がもったいないと思うんだ・・

この電車は普段使わないが、野球とか大きなイベントがある日に鉢合わせになると、結構嫌な気分になることが時々ある。
ちなみに、かつてあれほどまでに、日本全国の神社に通いつめてきた僕だったが、ある理由から初詣すら行かなくなった。

日曜日, 1月 09, 2011

Life is Like Surfing


3連休の真ん中の日曜日。
朝は、久しぶりに、のんびりとinter FMでLazy Sundayを聴きながら過ごす。
ジョージさん、相変わらず選曲がいい。というか、さすが、往年のサーファー(いまでも現役だそうです)らしく心地いい昔の西海岸の音をセレクトしてくれる。でも、決して古くない。
そして、いまAl Cooperのことを語ってくれるDJなんて、この人しかいない!
出世作であるディランのLike a rolling stoneのレコーディング・セッションでの裏話は面白かったなぁ。

そのジョージさんのブログに彼の昔のエッセイが紹介されていた。
アメリカで過ごし、インドを放浪し、日本に帰国してから様々な事業を経験されてきたジョージさん。
このエッセイで書かれている仕事や人生の教訓とサーフィンとの共通点は、大いに共感する!
いまの僕も、かつて経験したことのない大きな仕事の波にワイプアウトし、一人水面下でもがきながらも、ようやく水面に顔を出せたような状況だ。そして、懲りずに、さらに大きなビッグウェーブに挑戦しよとしている。


Put Your Foot Down And Go
(By George Cockle)
僕は海に入る前、10セカンドルールをアプライする。このルールというのは10フィートの波は、波と波の間隔が10秒以内になると危ない。8フィートなら8秒以内が危ないということだ。もしそれ以内に波がくると、巻かれて上がって来たときに、再び巻かれて息が続かなくなるからだ。このルールは昔、サンフランシスコのビッグウエイバー、マーク・ドック・レネカーが教えてくれた。彼はドッグ・ハザードという名前でも知られている。サンフランシスコの海は簡単に出られるチャンネルがないから、サーファーは入る前に波を見て、計算しなくてはならない。このルールは、彼が海に入る前にカウントしているのを見て、直接聞いたものだ。

大きい波に行くときは、リスクを背負えるかどうかにかかっている。リスクを背負え切れず、波に乗る瞬間に、一瞬でも立ち止まったら波の上から落ちる。落ちてから、あっと気付くんじゃないんだ。落ちる前に、あっと思うんだ。立ち止まらないように、しっかりと自分をつくっておくことが肝心だ。

サーフィンはコミットメントだ。100%コミットできなければ、ワイプアウトする。波の大きさは関係ない。膝腰の波でも、コミットしなければワイプアウトする。波が大きいほど、リスクも大きい。そのリスクを背負えないならチャレンジを取ってはだめだ。チャレンジできる自分になることだ。巻かれている間、息が続くことが肝心だ。巻かれても大丈夫だと自信があれば、乗るだろう。実際には大きい波でも小さい波でも、乗ることには変わりはない。違いは、落ちて上がってくるまでの時間だ。リスクは巻かれたときだけに、発生する。

仕事も同じだ。自信がないから引き受けないほうがいい。仕事も大きければ大きいほど、リスクが大きい。経済的なリスクかもしれないし、精神的なリスクかもしれないし、肉体的なものかもしれない。この3つは正三角形だ。サーフィンでも肉体的についていけなければ、精神的にもついていけない。身体に自信がなければ、巻かれたときパニックになる。波が大きいほどサーフボードも折れる可能性がある。サーフボードを買う経済的な余裕もあるかどうかだ。仕事もサーフィンも同じだ。人生も同じことがいえるんじゃないだろうか。

金曜日, 1月 07, 2011

正月ボケの効用


《2007年10月インド ウッタランチャル州ディラドンのカギュ派寺院にて》

毎年のことなんだけれど、正月を過ぎると、どうも体内時計がおかしくなる。
たぶん、これまでのサラリーマン時代に、正月明けから本格的に年度末に向けた戦闘体制に入って、1月からの3ヶ月間は昼と夜が逆転した生活を20年間も続けてきた習慣が抜けきれないからだろう。だから、習慣ってやつは怖い。
こういう時は、体のサインを素直に受け止めて、早く家に帰って、早めに眠りつくに限る。
今年の正月は、特に、それらしい正月モードで過ごしたわけでもないのに、正月ボケっていうやつは、長年の習慣からきているようだ!

さて、そんなエンジンがフル回転できなくて、もどかしい自分だが、こういう時こそ、今一度、自分の人生ってものを思案するいい機会でもある。

例えば、僕たちは何のためにお金を稼ぐのか。

一生懸命勉強し、お金を儲け、子供を産み、家を買う。
なぜ? その答えは、全て「安心感」がなく、将来何処に行くか分からないからである。故に、自分の心に安定と安心を感じ得ようとする。しかしながら、僕たち人間は、この「安心」を買うために、手段を選ばず他人を傷つけ、時として悪因の種を多々蒔く。

例えば、僕が20年間勤めてきたコンサルタント会社で、僕はエンジニアとしての能力を社会に開花させ、そして、公共事業を通じて社会貢献をしてきたと思ってきたが、これも結局は驕りである。僕がプランニングした事業によって、確かに多くの人々の生活は便利になったかもしれない。しかしながら多かれ少なかれ、その地域の自然環境やそこに住む人々の文化や地域コミュニティは傷つき失われダメージを与えてきたのも事実だ。
それでは、今、自分が関っている地域活性化はどうだ?!
地域再生のためには、負け組といわれる負の要素がでてきても、それは良しとするのか?

兎に角、先ず取り、儲けて、問題があれば後ほど解決しようする。これは全人類の多かれ少なかれの共通した罪だ。
僕は、これから自分の事業を通じて、このカルマから離れて、悪因を取り除き善の種をまく仕事をしたいと本気で思っている。
全ての人類が幸せを得るためには、善に向かう道を模索することからはじめるしかない。
そんな大それた課題は、正月ボケの今しか、真剣に思案できる機会はない。
(この日記には、リンチェンドルジェ・リンポチェのご法話の内容が含まれています)

木曜日, 1月 06, 2011

CLASSIC PB&J SANDWICH


ラジオでアメリカ人のDJが彼らが日頃食べているサンドウィッチの話をしていて、ピーナッツバターのサンドウィッチを教えてもらった。
アメリカ人の小学生の定番のランチ・ボックス(いわゆる弁当)がこれで、こいつのせいでアメリカの少年少女がブクブクと醜い肥満児となっていくっていうのは、僕も以前から知っていた。
で、本場では、その太りそうなピーナッツバターに、さらにイチゴかグレープのゼリーと合わるのが定番らしい!
これをCLASSIC PB&J SANDWICHって言うらしいよ。
そのDJは、グレープ・ゼリーが最もフェバリットだそうだ。

これを聞いて、最初もの凄く気持ち悪かったんだけど、試しにやってみたら、結構、いける!
オフィスの昼食に、時間がない時とか、お金がない時、あるいはその両方(笑)の時には最高!
友人にこの話をしたら、「いくら節約とは言えそんなジャンクな食事は健康に悪いからやめなさい!」ッて忠告されたけど、添加物もないし、トランス脂肪酸フリーだから、食べ過ぎなければコンビニのサンドなんかより安全でヘルシーなんじゃないかなぁ。皆さんも、一度、騙されたと思って試してみて!
僕はピーナッツバター&フレッシュ・バナナ(pb and banana)がお薦め。

でも、こんなの毎日食べてたら、いくらなんでも飽きるから、たまにはカーキューバン・サンドっていうイギリス人の定番のサンドもよい。これは、逆にキュウリだけのいたってシンプルなサンドながら、もの凄く美味しい。
食事にかける時間とお金を目一杯に節約する合理的なイギリス人らしい発想。
でも、パンとバターはできるだけ上等なものをセレクトしてねっ。

路線バスの国際化

これからは路線バスも外国人観光客のために言語バリアフリー化が進んでいくばす。
液晶運賃表示システムと音声合成放送が搭載されているバスには、英語、中国語、韓国語等が併記されたバイリンガル化を早く実現してほしい。





火曜日, 1月 04, 2011

LYRICS-The Motorcycle Song

The Motorcycle Song
words and music by Arlo Guthrie

CHORUS:
I don't want a pickle
Just want to ride on my motorsickle
And I don't want a tickle
'Cause I'd rather ride on my motorsickle
And I don't want to die
Just want to ride on my motorcy...cle

It was late last night the other day
I thought I'd go up and see Ray
So l went up and I saw Ray
There was only one thing Ray could say, was:

CHORUS

This song is about the time that I was ridin' my motorcycle.
Going down a mountain road, at 150 miles an hour, playin'
my guitar. On one side of the mountain road there was a
mountain, and on the other side there was nothin' - there was
a cliff in the air.

Now, when you're going down a mountain road at I50 miles
an hour you gotta be very careful, especially if you're playin'
a guitar. Especially if that guitar is an acoustic guitar.
Because if it's an acoustic guitar, the wind pressure is greater
on the box side than on the neck side, because there's
more guitar on the box side. I wasn't payin' attention ..

Luckily I didn't go into the mountain - I went over the cliff.
I was goin' at 150 miles an hour sideways and 500 feet down
at the same time.

I knew it was the end. I looked down, I said ''Wow! Some
trip". I thought it...well I knew it was...I knew it was my last
trip, and in my last remaining seconds in world,I decided
to write one last farewell song to the world.

Put a new ink cartridge in my pen. Took out a piece of paper.
I sat back and I thought awhile. Then I started writin':
I don't want a pickle
Just want to ride on my motorsickle
And I don't want a tickle
'Cause I'd rather ride on my motorsickle

And I don't want to die
Just want to ride on my motorcy ...cle."

I knew that, it wasn't the best song l ever wrote, but I didn't
have time to change it. I was comin' down mighty fast.

But as you all know, and as fate would have it, I didn't die. I
landed on the top of a police car. And he died. I drove away
on the road that he was on. I came into town at a screamin'
175 miles an hour, playin' the motorcycle song.

I came into town, I jumped off my bike, the bike went around
the corner by itself, went up on the stand by itself, turned
itself off.

I walked over to my friend. He was standin' there eatin'
pickles. I said "Hi, what's happenin'?" He looked at me in the
eye and said "Nothin'".

You gotta sing it with that kind of enthusiasm. Like you just
squashed a cop...

CHORUS

©1968,1969 Appleseed Music Inc. (ASCAP)

2011年スタートです



正月も終わり、本日より2011年の仕事がスタート。
正月のプチ冬眠から徐々にエンジンを始動させて、ようやく愛犬と一緒に眠るホカホカのベッドから抜け出すことができた。
皆さんは、もう冬眠から目覚めましたぁ?!

遅い朝食をとってから愛犬と散歩していたら、公園で幼い子供がいる若い家族が柔らかい日差し下、最後の正月休みを満喫していた。

携帯電話には、もう何件かの着信履歴が入っていた。本当、こういうのをみると、携帯のない時代に戻りたいよねっ。
こっちは、濃いめのミルクティーをいれて、ゆっくり2011年のスタートをきっていこうって思っているのに、携帯はそんなシチュエーションなんておかまい無しに割り込んでくるのだから。。まったく!

さてさて、昨年の2010年は、仕事が本当に多忙なため、音楽も聴いている余裕もなくって、この正月は、少しずつ昨年のアメリカを中心とする音楽シーンをチェックしていたんだけど、ほとんど変化なしのマンネリ。
まあ、youtubeの時代になって、あえてCDで音楽を楽しむということの必要性が、ますます無くなってきたということか。
確かに、2011年、今の自分の気分は、1975年のこのアロー・ガスリーのパフォーマンスと観客との間にある空気こそ、全くもって新しく、そして、かっこいいと思うのだ。

月曜日, 1月 03, 2011

特別な一日

本日、僕のチベット仏教のグル、リンチェンドルジェ・リンポチェと約半年ぶりの再会をした。
そして、リンポチェとともに来日された台湾、ニュージーランド、インドからの180人もの兄弟子や姉弟子とも懐かしい再会ができた。僕にとっては、何よりも嬉しくて幸せな一日だった。
こうして各国から大勢で日本に訪れてきてくださった訳だから、迎える側の唯一の日本人弟子として、もっと仏法を学び、日々精進せねばっ、と改めて反省をした。

台湾人とニュージーランド人のお二人の姉弟子とお話したなかで、目から鱗の言葉を頂いた。
それは、「私たち弟子達はリンポチェに守られているので、ビジネスに失敗することなどありえないし、不慮の事故や大病に罹って死ぬこともない」というもの。
つまりはこれは、「大船に乗ったつもりで、日々の出来事に一喜一憂浮き沈みしてないで、仏法に精進することを第一としていなさい」っていう意味が込められたメッセージ。もうこの言葉で、視界は完全クリア。何一つ悩むことなどないだろう。ありがとうスーション(弟子仲間)!
翻って、確かに、僕がリンポチェの弟子になってからは、ビジネスで何度も絶対絶命の危機に追い込まれながらも、不思議と多くの恩人たちによって救われてきた。

そしてリンポチェは、「お前達の悩みは、“お金”、“ビジネス”、“愛情”、“健康”のいずれか。仏法の相談ならまだしも、そのような悩み相談など時間がもったいないので私に持ってこないでほしい(笑)。」人生の悩みをカテゴライズすると、確かに、この4項目に集約される。

一見こう冷たく言い放つリンポチェではあるが、ニュージーランドの新聞で、「かつてリンポチェが医者が見放した末期癌に侵されたテレサ・ウェイさんを不思議な力で救った」ことが紹介されている。
当時、テレサさんは体重が29kgしかないほど衰え、そして死の淵に立たされていた。
そんなテレサさんがチベット仏教に帰依しリンポチェの弟子となり仏法に精進することで、死という大災難からも救われたばかりか、経営者としてビジネスでも大成功された。

今日、そのテレサさんもリンポチェとともに来日されていて、直接ご本人ともお話したが、今では体重が3倍に増えたと大笑いし、すっかり癌も消えて元気に回復され、台湾を拠点に、日本、インド、チベットに支店をもつグローバルな旅行会社の社長としてご活躍されている。
テレサさんも僕にとっては姉弟子の1人で、実は、他の兄弟子や姉弟子の多くが、このようなリンポチェの慈悲による不思議なご縁によってご自身や身内の方の命を救っていただいたという方が多いのである。

興味がある方は、是非、下記ホーページへアクセスされたい。
http://www.gloje.org/jp/

さて、香港生まれで現在は台湾で活動されているリンポチェが、日本を第三の故郷のように愛してくださっている。
秘書の方のお話では、日本の地域活性化の一助となるような事業をご支援されたいとのことで、日本人弟子として、このテーマで今年こそはリンポチェのお役に立てれば!って願うばかり。

日曜日, 1月 02, 2011

明けましておめでとうございます


明けましておめでとうございます。
2011年が皆様にとって素晴らしい1年でありますことをお祈りいたします。
世界の平和、景気回復、地球環境問題の解決、そして、人類と全ての生きとし生けるものが幸せでありますよう。
今年もよろしくお願いします!