月曜日, 5月 30, 2011

もう日本のFMなんて聴かない


スターチャンネルで''パイレーツ・ロック''って映画をやっていた。
1960年代中頃にイギリスのロックンロール・シーンを盛り上げてきた海賊放送局についての映画だった。
イギリスのロック専門のFM局っていうのは、電波法の網の目をくぐった海賊放送局からスタートしたという歴史がある。当時、生まれたてのロックが海賊放送を邂逅して全英の若者たちに浸透していったということから、海賊放送を守ることは若者の象徴であるロックを守ることでもあるとして、保守的な大人たちや政府に立ち向かって、市民権を得てきたということをこの映画で知った。
今の日本にとっては、これは他人事ではなくて、この当時のイギリスの若者たちのロック魂みたいなガッツが必要。福島原発事故のお上への歯痒さを一丸となってストレートにぶっつけていくようなムーブメントだ。同じ島国で、同じくどちらかと言えば内向的な性格をもつ国民性なんだから彼らにできて僕らにできない訳がない。

で、今の日本のFM事情には、はっきり言ってdisappoint me!って感じで、とても失望している。
少し前にradikoなるサイマル放送がスタートした時は、これは日本のFMにとっては革新なことだと、本当に楽しみにしていた。
遅ればせながらもようやく日本のFMもネット配信されて、日本全国はもとより世界に発信されるものと期待した。都会の洗練された情報が地方に行き届き、逆に地方の情報が全国、あるいは世界へ紹介されるチャンスであると、、、。
しかしながら、ふたを開けてみると、ご存知の通りradikoは、従来の電波が届く放送局エリアのみでのサービス。
全国のFMを聴きたければauのスマートフォンを購入してLISMOを有料契約しろっていう、全くユーザーをバカにしたような仕組み。
5万円もするような携帯電話を購入してinterFMとかj-waveを聴く気にはなれない。関西のFM局はくだらないし。。
日本人よ、聴きたいFMを聴くのにも携帯に加入させられるという現実、おかしくないか!

ということで、FMラジオはロック魂のあるイギリスの局をインターネットで聴くにかぎる!
Capital FMとAbsolute Radio(virginFMから改名)の2局が定番でおススメ。
ロンドンで流行っているヒップポップ系のヒットソングをチェックするならば前者、ロックなら後者。
とくに、Absoluteには、なんとローリング・ストーズのロン・ウッドがDJをつとめる番組がある。
渋いリズム&ブルースの選曲とゲストも豪華。下記リンクはロビー・ロバートソンがゲストで、アーカイブ音源まで配信されている!
http://www.ronniewoodradio.com/2011/05/show-56/
これがユーザー目線の放送局というものではないか!

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