火曜日, 6月 21, 2011

因果応報が熟すとき



ビート作家のケルアックの墓標の前でのボブ・ディランとアレン・ギンズバーグのツーショット。
この写真は、ディランがビートジェネレーションのアーティストであることを証明するアイコン的な1枚だと思う。

ビートジェネレーションは、仏教徒の求道者が「空(シャーニャ)」、いわゆる空観の本質を求め、
悟りを得ようとするかのごとく、現代社会という「路上」を自らが闊歩することで、悟りの境地に達する道を彷徨いひらいていくのである。

大乗仏教における仏教哲学で「空」という概念は最も根幹的な思想である。
龍樹(ナーガールジュナ)は、「何ものも真に実在するものではない。空とはあらゆる事物の依存関係にほかならない」と説く。
悪因も福徳もその種をまけば、いずれ結果となって現れる。しかしながら、それらはすべて実態のない「空」なのである。

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