月曜日, 10月 24, 2005

伊勢と伊賀とサルタヒコ

 

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Originally uploaded by mitsu_nakamori.
古事記で天孫降臨の重要な役を担ったサルタヒコ(猿田彦)という神様がいる。この神様は未だ古代史で解明されていない謎が多い。先日、伊勢の猿田彦神社で恒例のサルタヒコフォーラムに出席した。歴史学者、宗教学者、人類学者、音楽家、アーチストといった日本の各方面で最先端な学者やアーチストが神社に集うという素晴らしい空間であった。
 伊勢という場所柄、皇學館の神道学の教授陣も多く、神社大好きの僕にとっては堪らない人的ネットワークをいただいた。そういえば、僕のルーツである伊賀(名張市)には皇學館大学の名張キャンパスもあるし、お隣の御杖村は倭姫が大和朝廷からアマテラスを伊勢の地へと導いた街道もある。サルタヒコを通じて、伊勢と伊賀を繋いでいる新たな線があるのかもしれない。
 写真は、山口県美祢市の猿田彦神社で偶然発見したサルタヒコの珍しい像。
 

日曜日, 10月 23, 2005

アースダイブ in 東京

 京都出身で現在は東京を拠点に活躍されているコマーシャル・デザイナーの木田さん。僕の大先輩で尊敬している人生の師匠。金曜の夜から土曜日の夕刻まで、彼と 二人で東京中を徘徊し濃厚な時間を堪能させていただいた。そのコースは、日本橋の人形町からスタートして、上野、池袋、両国、お台場って感じ。下町に住む彼 の昔と現在進行中の友人達を訪ね歩いたり、両国では江戸東京博物館で江戸と東京の文化や歴史を学んだり、隅田川を水上バスにてクルーズしたりといった、“お上りさん”的な物見遊山であったわけだが、これらのコースを点と線で繋ぐことで、東京という都市の過去と現在進行形がシンクロし、これまでの自分自身の稚拙な東京感に 反省すべき点も多く、新たな発見や収穫があった。

火曜日, 10月 18, 2005

emacを購入しようと思っていたのに.....


lonely eMac
Originally uploaded by tromasbronot.
4年前に購入した我が家のメインコンピューターのibook君が半年前に故障し、お古のIBM thik-padを騙しだまし使用していたけど、既にスペックの限界がきているし、i-tuneが使えないという根本的な欠陥がある。僕のi-podは故障以来、新曲が更新されてない。そろそろ、新マックを購入しようかと、密かに計画していた。マックは、コストパフォーマンスで考えるとemacって凄くいい。だって、10万ちょっとで程よいパフォーマンス機が手に入るんだもの。よぉし、今月の給料で購入しよう!と意気込んでいた矢先、apple社からemacの販売終了の突然のニュース。おいおい。emacを安く売りすぎたアップル社の反省なのか、それとも新imac G5を購入させたいのか...。というわけで、心斎橋のアップルストアーと関西の量販店にemacの在庫品を求めてハシゴすることとなりそう。今月末の購入予定が今週末の前倒し出費となりそうだ。でも、imacの15万という価格とあのデザインとを比較すると、やはりチープシックな可愛いemac君を選んでしまう。

日曜日, 10月 09, 2005

DooBoo フェス


Renata Rosa
Originally uploaded by flykr.
 第二のワールドミュージック・ブームの到来を予感させるような小規模な屋内フェスがあった。その名はDooBeeフェス
  ラインナップは、ワ ルシャワ・ヴィレッジ・バンド(ポーランド)、KILEMA(マダガスカル)、OKI(アイヌ)他。念願でもあった、僕の最近のお気に入りのOKIのトン コ リ演奏をナマでみた。トンコリというアイヌの伝統楽器がかってシャーマンが用いた楽器であったということで、その音色や反復する不規則 なシンコペーションを聴いていると魂が覚醒してくるような快楽。
  ワルシャワ・ヴィレッジ・バンドはポーランドのポーグスとも形容される若手バンドで、共産主義政権下で死滅しかけていたポーランドのルーツミュージックを 掘り起こ し、それをベースにスカンジナビア(17世紀にポーランドはスウェーデンに占領されている)のポルスカというダンス音楽やジプシー音楽などの汎ヨーロッパ 圏の伝統音楽と パンクミュージックやトランス、ダブ等との融合を試みている。
 現在進行形の彼らの音とバブル期の第一次ブームとの違いは、シンセサイザーなどの電子音を極力排除し、ナマ楽器によるバイオ・テクノな音であることや、トランス・ミュージックという概念が下敷きされている点である。

月曜日, 10月 03, 2005

次世代アグリ(農)の幕開けは近い


田園風景
Originally uploaded by mitsu_nakamori.
 最近、「“環”の里」というコンセプトのもと地方再生に取り組んでいる地域がある。地球の“環”境と共存し、地産地消による生産と消費の経済システムを地域内のみで循“環”させるという持続可能な自立した地方社会を目指すものである。
  今、日本の農業はとんでもなく複雑な多くの問題を抱えている。高齢化や後継者不足、外国産との価格競争、高いランニング・コストの割に純利益 が低く、そのうえに税負担の重荷によって農業従事者は縛られている。これらの諸悪の原因は農業を切り捨ててきたと言っても過言ではない日本の政治にあるは ずだ。
 ここで、日本の農業をもう一度見直してみたい。我々の命を守る食料の保証はもちろんのこと、国土や環境の保全、人々にゆとりや安らぎを与え、農村は日本の伝統的な文化の宝庫でもある。
  ハリケーン・カトリーナやリタの甚大な被害が石油生産にも影響を及ぼし、これが最近の著しい石油価格の高騰へと我々の生活にも直結した問題となっている。 そこ で、化石エネルギーに替わるバイオ・エネルギーのことを紹介したい。例えば、ドイツでは菜種から精製されるバイオディーゼル燃料であり、アメリカではトウ モロコシのエタノール燃料がそれである。近い将来、これらの畑から生まれたバイオ燃料で動く自動車が走り出すであろう。そうなれば、田畑は油田となり、農 業は工業化と変貌するはずだ。
 ドイツには既に地域のエネルギーを菜種油や風力、間伐材などのチップによる火力、ゴミや家畜の糞を利用したメタン ガスなどのバイオエネルギーを自給自足しているユーンデという人口800人程度の小さな村がある。発想が60年代のヒッピーコミューンと共通しているよう で興味深い。