金曜日, 10月 05, 2007

シバァ神の都市、バァラナシ


仏教聖地サルナートからヒンドゥー教の聖地バァラナシはガンガー(ガンジス川)のガートへ向かうため、一人、リキシャ(自転車タクシー)に乗って移動。
自転車だから所要時間は1時間ぐらい。おかげで、インドの土埃や悪臭をいっぱい吸った。でも、嫌いじゃない。
今回の一人旅でのお供であるガイドブックは、Lonly planetの“India”。要するに、地球の歩き方の欧米版。
なかなか頼りになる。
例えば、バァラナシのページに、このような注意をしてくれている。
「しつこい客引きには決して、耳を傾けるな」とか、「無料でガイドを申し出る輩には注意せよ」。
だから、リキシャに乗って、ゴダウリアというガンガーの辺りのそれはそれは大変美しい中世の街並に近づくたびに、緊張し、心の準備をしたよ。
でも、結局、なんだかんだと言いくるめられて、その無料ガイド君のシステムにまんまとハマってしまったわけだ。
恐るべしインド人!
その後の展開はご想像のとおり。
でも、彼のお陰でとても短い時間で、バァラナシの聖地を200%堪能できて、愛妻と母親へのシルクの高価な織物までお土産を買えたということで、納得納得・・って感じで!

ダシャーシュワメード・ガートでボートを貸切って(1000ルピー!このことをプンツォクに知られたら激怒されるので内緒にしている)、ガンジス川を遊覧。ガンジス川から臨むガートの美しさに大感動。

ガンジス川の河原で沐浴する人、ヨガする人、祝福する人、花を売る人、ひげを剃る人・・・
その横の火葬場ではちょうど6体の遺体がダビに臥されていた。
かなり、生々しい火葬。遺体の足がちらりと見えている。
火葬場の直ぐ近く、“死を待つ人の家”にも行った。
50人の老人たちがいた。
火葬の煙が部屋に漂ってくる、ベッドもないコンクリート床にしゃがんで死を待つという心境に驚くばかり。
この地でダビにふされるとカルマから解脱することができるので、ヒンドゥー教徒には最高の聖地であり、人生の最後の巡礼の地である。
死を待つ老婆のために、彼女の火葬のために必要な薪代の寄付もした。
火葬場で犬2匹が何かを漁ってる。たぶん死体の一部??

生と死を考え見つめ直すことのできるシバァ神の都市、バァラナシ。
今回の旅の目的地のひとつ。
そして、ここは間違いなく世界最高の聖地だ。

自分の子供たちに、この聖地を見せてあげたい。

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