
「都市は文化の記憶装置である」byルイス・マンフォード(社会学者)
都市の持続的な発展を実現するためには、「利潤を最重要とする金銭至上経済」から脱却し、
「人間の創造性を高める経済システム」への転換こそが重要である。
この考えは、現在の日本の都市計画や再生事業において、忘れ去られている重要なことを指摘していると思う。
文化を基調にする都市の担い手である、芸術家、科学者、技術者、歌手、音楽家をいかに都市に関わらせることができるか?
都市計画を担う行政やプランナーにとっての課題である。










拝啓Joanna Newsomさん
僕は、あなたの音世界にすっかり魅せられました。
はっきり言って、やられました。
こんなに繰り返し、繰り返し何度も一人の女性アーチストの声を一日中飽きもせず聴いたのは、ケイト&アン・マクギニール姉妹以来でしょうか。
あなたは新鋭のアメリカの女性シンガーソングライターとしては珍しくハープを紡いでアメリカの古い民謡(あえて、フォーク・ソングとは言いません)を掘り起こし、あなたの優しくて新しい感性でもって魂を注いでいますね。それは、静かな叫びではありますが、僕には今のアメリカ社会への痛烈な悲鳴のようにも響きます。違いますか?。
そんな、あなたの前衛とも孤高ともいえるスタイルは、9.11後のアメリカ社会で評価されるのには、まだまだ時間がかかるのでしょうけど、僕は、アジアの片隅でずっとあなたの成長や新しい音が届くのを心より待ち望んでいます。
9.11以来、かっての自由なアメリカはすっかり見る影もなくなってしまって、閉塞していく一方ではありますが、あなたのような素晴らしいアーチストが生まれてくるアメリカに僕は今でも夢を持ち続けられる自信があります。I love USA.
今夏、アフリカのコンゴから最大級のハリケーンが日本に上陸する。Konono No1というバンドだ。
ディープでコアな正真正銘な伝統的アフリカン・ミュージックで、親指ピアノを主体とする大音量の轟音。これまでのワールドミュージックのような商業ベースで生温いカテゴリーには収まらない、力強く、限りなく黒い音。
これはかなりヤバイ。 要注意!
北九州に新規プロジェクトを介して新たなご縁ができた。福岡市に次ぐビッグな街である。岡本太郎展が開催されていたり、来月に北九州空港がオープンするなどで街全体が活気に溢れていた。
この街は、九州一の工業都市として栄えていた。また、後背地には炭鉱の筑豊があるなど、博多が商業都市であるのに対し、こちらはかっての労働者の街。イギリスのマンチェスターのような匂いがする街なのだろう。
マンチェスター。僕にとっては憧れの音楽都市でもある。ザ・スミス、モリッシー、ニューオーダー、、、不思議とこのブログに綴ってきたマンチェスターを拠点に活躍する大好きなイギリスのミュージシャン達。そういえば、北九州にもライブハウスや音楽スタジオ、楽器店などがやたらと目に付く。きっと、ローカルに支持されて活動しているアマチュア・ミュージシャンも多く住んでいるのであろう。この街での新たな出会いに期待大である。
また、4月は、細野さんが70年代の日本のフォーク・ロックの金字塔的アルバム「HOSONO HOUSE」のリバイバル・ツアーがお隣の博多で行われるように、この地で何か大きな動きが始まろうとしているのかもしれない。
それと、前述の北九州空港からは海外へ唯一ロシアとの直行便が就航するとのこと。全く正反対な風土や個性を持つ2つの都市であるはずなのに、その組み合わせが刺激的で興味深い。
ちなみに、北九州とのご縁は、昨年の秋に訪れた「宗像神社」からだ。
岡本太郎展の衝撃が抜けない。頭の中は、太郎の世界で溺れている、そんな一日だった。
i-podで、serge lopezというスペインの新人アーチストの新譜を聴く。ラテンの血が騒ぐような情熱に溢れた音楽だ。スパニッシュ音楽をベースに、フラメンコ、ジプシー、北アフリカ、そしてブラジルまでも彷彿するミックスカルチャーな地中海音楽であり、粘っこいフラメンコ・ギターの響きにつられて魂は解放され体は自然と躍動する。日本に生まれた自分でさえ、どこかDNAに刻まれているかも知れないラテンの情熱を奮い立たせる。
岡本太郎も、絵画や彫刻を通じて、日本人にもある「ラテンの情熱」を縄文パワーによって爆発させたかったに違いない。彼は、筆を持つミュージシャンだったのである。 そう考えると、岡本太郎を理解しやすい。