日曜日, 9月 03, 2006

フクギ(福木)に抱かれて


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Originally uploaded by mitsu_nakamori.
沖縄本島北部の今帰仁(ナキジン)の今泊を旅した。
沖縄らしい家並みが色濃く残り、また、沖縄らしいゆっくりとした時間が流れる素敵な場所。
珊瑚の塀とフクギが生い茂る生け垣の家並みが残っている。

フクギという木は、スリランカあたりが原産地らしく、以外にも沖縄の木ではない。
フクギの肉厚な葉っぱは台風にとても強く、また、日照にも潮風にも強い。
台風の強風でもラジエーターのような効果で、フクギの中の方は微風になるし、熱風もラジエーター効果で冷やされるという。

沖縄の人が小さな島に住めるようになったのはフクギのお陰でもあるという。だが、そのことを知っている沖縄の人は少ない。
確かに、コンクリートで造られた環境はフクギがなくても住める。
しかし、風の通らない住まいは何か問題ではないだろうか。

道路拡幅工事でフクギは切られているという。
沖縄らしい景観をもたらすフクギの並木道がなくなっていることは、殺風景になりつつある沖縄の一因でもあるのかも知れない。

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