木曜日, 8月 02, 2007

Judee Sillに首ったけ


時々、どっぷりハマってしまうアーティストに出会う。
僕の傾向は、70年代のアメリカ西海岸発のフォーキーな音。
特に女性シンガー・ソングライターに弱いようだ。

Judee Still・・・http://en.wikipedia.org/wiki/Judee_Sill

中学生のときに夢中になってた憧れていたような・・そんな音を30年ぶりに再発見した。
1971、73年にアサイラムに2枚の素晴らしいアルバムを残し、79年にヘロインのオーヴァードーズによって死去。

荒れた酒場の中で幼児期を過ごし、アルコール中毒症の母親と、虐待を加える義父のもとで育ち、高校卒業後は強盗に手を染め、薬に手を出し、売春で薬代をまかなう日々。
小切手偽造の罪で逮捕され、3ヶ月を刑務所で過ごした後、いくつもの名曲を書き上げる。
1971年にデビューするものの、恋人であり 音楽面での共作者であったデヴィットと喧嘩別れをし、交通事故にあい、手術に失敗し、コカインの過剰摂取で39歳の若さにしてこの世を去ったという。

壮絶な人生を歩んでいた彼女は、自ら曲を作り歌うことによって、荒んだ心が癒されていくことに気がついたという。
そんなジュディの透き通った歌声で綴られるやわらかな楽曲は、彼女自身の心ばかりか、聴く者の心をも優しく癒してくれる。その歌声はまさに魔法のようだ。

もし、彼女が、ブライアン・ウイルソンのカムバックのときのように、奇跡的この世にもう一度現れたら・・と、そんな叶わぬ夢を抱きつつ、今年の夏も一歩一歩、確実に過ぎていく・・

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