ともかく、現代のクラブ・ミュージックも元を正せばフェラのミュージック・アーキティクチャーに行き着くわけで、これは発案者であるイーノが彼の新作によってそのセオリーを30年ぶりに証明してくれている。 とはいえイーノの新作“Small Craft On A Milk Sea”は、やはり難解でもあることは否めないが、それを解く鍵はフェラ・クティにありそうだ。
内容は、僕も大好きなドラマ“レバレッジ”の主演ティモシー・ ハットンが、 「チベット文化が中国に侵略されて絶滅の危機にある。シカゴにあるヒマラヤ・レストランに行ってグルーポンで半額になって浮いた金を Tibet Fund に寄付してチベット難民を助けよう!」というもの。 グルーポン社の save the money という一企業のキャンペーンに、チベット問題を引き合いにしたということで、新たな米中問題へと波及しそうな勢い。 中国政府が目くじらを立てているのが想像できねよ。日本なら絶対にありえない、こういうアメリカらしいブラック・ユーモア、僕はこういうの大好き! 日本企業もグルーポン社に見習って、ここまでストレートには表現できないとしても、“ジョーク”でもって中国政府とか日中問題に勝負してほしいよね。今の民放TVで流れるバカなお笑いじゃなくて、この停滞した空気を笑いで吹き飛ばせるブラック・ユーモアがこの国には足りなすぎる。
次にそのアイデアや戦略を実現するためには「実行力 make it happen」こそがものをいう。 make it happenさせるためにはプランニングとは別の力が必要となる。だから、覚悟して取り組まなければならない。 実行力とは、「自分で実行する力」というよりも、「みんなに納得して実行してもらう力」だ。 これはプロデュース能力ともいえる。