水曜日, 10月 22, 2008

8 1/2




























久しぶりにフェリーニの8 1/2を観た。
1963年作。フェリーニの自叙伝要素が強いストーリーなのだろうか。
マストロヤンニ扮する映画監督の
内面世界を自由に描いたイメージの洪水。

43歳という折り返し地点にあって、
人生や家庭環境での転換期、そして、映画制作面ではブランクに悩まされ彷徨いながら、
やがて最も大切なモノを見つけ出し、そして、悟り、すっかり迷いが消え失せて、
これから次々とフェリーニ・ワールドといわれる独特の映像世界を撮っていこうとする彼の決心を映し出したような内容。
(「8 1/2」とは、フェリーニがこの作品時点でこれまでに撮った映画本数の8本と1/2本(ショートムービや共同作)に由来)
なんだか、今の自分の心境に近いものがある!

フェリーニの映画を観ていると、かつての愛車アルファ・ロメオに乗りたくなった。
あの乾いたエンジン音やピニンファリーナがデザインする美しいボディライン。
いっそのこと、新型アルファ・スパイダーを買ってしまおうか!
そんな衝動が走るぐらい、このフェリーニの映画には、イタリアの危険な魅惑がつまっている。

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