火曜日, 6月 21, 2005

1000000人のキャンドルナイト


heaven
Originally uploaded by mitsu_nakamori.
美 空ひばりの命日。TBS (関西は8チャン)で19時から「美空ひばり十七回忌 不死鳥伝説、、、」という2時間の特別番組をやっていた。ひばりさんの1960年代後半か ら70年代初期にかけてのモンドなテレビ映像とそのあまりに上手い歌唱力に感動した。もしも、ひばりさんの絶頂期であったと思われるその当時に僕がリアル タイムで音楽リスナーであったのなら、彼女を追っかけていただろう。親父の世代がひばりさんに一目をおいていた理由がわかったような気がする。ひばり さんの唄うマンボなどのラテン・リズムはキューバが発祥地であって、キューバ革命前に花開いたスタイルでロックン・ロールが生まれる前にはワールドスタン ダード なリズムであった。当時の日本の歌謡界も積極的に外国の最先端でナウいリズムを吸収 していたわけだ。しかし、その反面、古賀政男が書いたあのなんとも憂鬱で暗い昭和歌謡のマイナー調のメロディは苦手だ。酒、女というテーマの唄は、当時 の、本当に小鳥のような声を持つひばり さんには不似合いだし、あの路線を日本演歌が歩んでいってしまったことが日本の歌謡界のそもそもの不幸だったように思う。

  で、その番組の途中に「カメヤマローソク」のコマーシャルが流れた。なぜ、このゴールデンタイムに盆でもないのに、日本に流通しているローソクの大部分の シェアを占 める三重県亀山市の企業のCMが?という疑問は、たまたま、その情報を知っていたから驚かなかった。そう、今日は夏至。1年で夜が最も短い日。そして、今 夜、全国各地、あるは環境問題に関心のある個人の家で100万人のキャンドルナイトと いうイベントというか取組みが行われているはずである。電気を消してキャンドルの明かりで静かに夜を過ごし、地球のこと、環境のことを考えるという、 LOHSA的な静かな取組みなのである。カメヤマローソクは、このことを思い出してもらうべく、ひばりさんの特別番組の途中でさり気なく自社CMを流し訴 求したのであろう。いいぞ、カメヤマローソク。そして今夜、僕の家も蛍光色の照明を落とした。このblogを綴っている最中も最小限の間接照明だけ だ。はたして、日本人の何割の人がこの静かな取組みのことやLOHASという言葉を知っているのだろうか?

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