水曜日, 7月 09, 2008

大宜味ブランドをプロデュースします


独立起業して、初めてのビックプロジェクトとなる「大宜味・地域ブランド化事業」。
この事業の総合プロデューサーをします。

大宜味村は、沖縄本島北部ヤンバルに位置する日本一の“長寿の村”として知られる村。
3年前、僕はここの聖地、七滝に惹かれ、そして、この滝の麓でカフェを営みながら日本野鳥の会員でNPOやんばる森のトラストを主宰する市田さんとの運命的な出会いがあった。このことは、過去、このプログの記念すべき最初のページに紹介した。

大宜味村は、豊かな自然の宝庫、芭蕉布の伝統産業、ウンガミを始めとする文化人類学上でもユニークな祭祀、長寿食、そして、森の妖精“ぶながや”と豊富な資源に恵まれている。
その一方で深刻な高齢化、基幹産業である1次産業の後継者不足、昨今の公共事業の圧縮によって建設業が軒並み衰退した。これによって若者の就業の場が極めて悪くなっており、これによって少子高齢化のスバイラルから抜け出されずに苦しんでいるのが現状だ。

このような状況を憂いて、島袋村長が年始に表明したのは、「環境保全型観光産業への転換」だった。
豊かな自然や文化・風土を資源として、この村に公共事業に代る新たな観光産業としてエコ/グリーンツーリズムを創設する地盤をつくり、若者が起業しやすい環境に整備するのだ。
今回、僕のミッションは、この村長の政策方針を実現化させるための地域ブランド戦略である。

答えはあるが、その方法論はない。
これがポイント。その方法論の糸口は、行政の力だけでは見つけ出せないだろう。
だから、プランナーやコンサルタントの時代は終焉し、地域プロデューサーやクリエーティブ・ディレクターの活躍が期待されているのだ。
僕はもう行政の下請けではない。彼らと対等で、どちらかと言えばオブザーバー的な立場にいる。
そして、その基礎にあるのは、お互いが信頼しあっている関係であることだ。

例えば、もう、行政にはお金がない。
だから、行政の委託金をあてにする従来のビジネスモデルは破綻する。
でも、視点を変えてみると、実は、お金は市場にジャブジャブと使い道に困り有り余っているのが現状だ。
この金脈にアクセスする方法を探しだし、地域に還元していかねば活性化はあり得ないのだ。
これもポイント!もう公共事業には頼れないのだから・・

前にも書いたが、僕は活動拠点の半分を沖縄に移すこととなる。
神戸と沖縄を行ったり来たりの生活。
沖縄から更に台湾、フィリピンへと活動範囲を広げてみたい。

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