月曜日, 4月 04, 2005

ヤンバルに行ってきた

 4月に入り年度末の締め切り仕事も一段落したところで、4月1日~2日にかけて沖縄の北部エリア、いわゆるヤンバルに行ってきた。前日まで那覇市でクライアントとの打合せがあって、そのついでに今まで訪れたことのなかったヤンバルを旅した。
 沖縄には仕事で何度も足を運んだが、特に今年の冬には週一回ぐらい頻繁に出張した。沖縄は僕の大好きな場所ではあるのが、何故だか最近、沖縄の滞在中は体調が悪くなり極端に気だるく、偏頭痛に悩まされ続ける。たぶんこの原因は、冬は寒いという僕らの常識や関西で生活をしてきた祖先から引き継いだ遺伝子やDNAの条件下において、突如、飛行機で瞬時に移動して真冬なのに熱帯気候に体を置くことの違和感であろうかと思われる。関西空港ではコートを着ていたのに2時間後には冷房が必要なぐらいの暑さと湿度の極端な環境の変化にウンザリ。ちなみに、今年の2月初旬の大雪が降り関西地方の交通網の大部分が麻痺した日に、天河神社の新年祭に参加したが、道中、冬山のドライブの経験もなく、生まれて初めてタイヤチェーンを装着しての積雪40cmの白銀の天河に何とか辿り着いた。-10℃ぐらいの酷寒の天河であったが、その寒さというのは、かえって血流の流れが活性化され頭が醒めて心地よさとなった。そう考えると、四季のある日本は「冬は寒く、夏は暑いがよい」という格言は的を得ている。近年の地球温暖化による異常気象は我々の知らぬうちに身体面や精神面で蝕んでいるのではないだろうか。
 さて、話をヤンバルに戻し、先ず最初に訪れたのは日本で一番の長寿の村で、ヤンバルの入口にある大宜味村である。ここはすばらしかった!結論から先に言うと沖縄のすべての原点が詰まっていると言って過言ではない。喜如嘉(ぎじょか)という集落は、芭蕉の産地で今でもすばらしい芭蕉布を織る元気なおばあさん達が住んでいる。また、集落の景観も沖縄らしい漆喰の赤瓦も多く残っているし、古い家の原型を残しつつリフォームしたり、新築の家も伝統的な沖縄住宅にマッチした家屋であって、住民が暗黙でこの伝統的な失われつつある沖縄らしさの景観の保全に努めているような心意気を感じる。本当にいい気で溢れていました。

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Originally uploaded by mitsu_nakamori.

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