火曜日, 8月 30, 2005

奥伊吹・甲津原の郷(その2)


姉川
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ブライアン・イーノのレーベル“OPAL”にラッセル・ミルズが描くジャケット・アートのような世界。これは、甲津原を流れる姉川。すっかりアーティスティクな秋模様。

奥伊吹・甲津原の郷

いや~、本当に素敵な山人の住む集落だった。週末、滋賀県の奥伊吹の里をフィールドワークしてきた。同行した滋賀県人さん達も、この風景は近江の国とは違う!と感動しておられた。冬には雪が4.5mも積もった記録のある雪国。この日も、すでに周りの自然に秋の気配が漂う。

 この里の人工水路を流れる勢いのよい清流の轟音とともに、マイナスイオンが溢れかえっていた。

 宿では、牡丹鍋(猪なべ)、鹿刺し、イワナの骨酒などの、物凄い山の幸に舌もハートも大満足。例年だと金太郎鍋(熊なべ!)もあり。えっ、熊さんもいる!しかも、宿の大将は、全国の民謡コンクールでの数々のトロフィー保持者。酔いが回って、すっぱらしい民謡を披露していただいた。大感動!
 それから、この里の自慢は、星空。天の川がくっきりとくっきりと頭上に......。満点の★が手に届くぐらい近くに見えて、しかも地平線近くまでびっしり。

 日本にも、まだ、こんな凄い山人達が住む里とが残っていたことに大感動。次回は、山中が真っ赤に染まる紅葉と白銀の世界を堪能しに、再訪することに決定。金太郎鍋にも挑戦。

 いたる処に山菜と薬草が茂っていた。薬草ファンのメッカ。

水曜日, 8月 24, 2005

広島へ


Peace Memorial Park
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 本日、広島に出張。日帰りで滞在時間が少なかったので、念願の平和公園には行けなかった。(よって、miyokoさんのエクセレントな写真を借用)
 新規プロジェクトのため、来年の春まで頻繁に広島市や備北地方を訪れることとなる。
 お好み焼き、カキ、宮島、広島カープ、、、、。これまでは、あまり広島に縁がなかったけど、“半分広島県人”と言われるよう、せっせと通いたい。よろしく、HIROSHIMA。

金曜日, 8月 19, 2005

四国の渇水


陰陽師
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 四万十の友人、濱田君から「雨が降らず大変です」との便りがあった。
 早明浦ダムの貯水量も遂に底をつき、高松では本格的な断水制限が行われ、生活に不便を強いられておられることと察します。四国の方々には、心からお見舞い申し上げます。
  僕も、昨年の夏は高松で住んでいた。2年強の高松生活であったが、その間、運良く水で困ることはなかった。去年は大型の台風が何度も四国を直撃し、高松市 内でも浸水によって交通や生活が麻痺する大混乱となった。僕の住んでいたマンションも1階が床上浸水となったが、このときも偶然、神戸に帰省していたし、 僕は2階の部屋だったので被害に遭わずにすんだ。
 さて、昔は、今のような渇水で深刻な被害となったことだろう。米や農作物への悪影響が飢饉につ ながり、人の命に係わる深刻な事態となった。だから、朝廷は、陰陽師などのシャーマンに雨乞いの祈祷をさせていた。奈良や京都には、今では忘れられている が、彼らが雨乞いの祈祷をする聖地がある。これらの聖地はおおむね水の神である竜神を祀っている神社である。
 「陰陽師(岡野玲子、夢枕獏)」の 8巻<安陪晴明 天の川にて雨を祈ること>に、安陪晴明が雨乞いに竜神の神様の聖地巡礼をするという物語がある。その聖地とは、「貴船(鞍馬)」、「龍穴 神社(奈良県室生村)」、「丹生川上神社(東吉野)」そして「天河」。これらの水の聖地は、全て地下の水脈で繋がっているそうだ。
 ちなみに、明日、僕は、龍穴神社に行く。

 

水曜日, 8月 17, 2005

河内音頭


kawachi-ondo
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 盆休み中のオフィス街は、ひっそりとして寂しい。
 この時期、布施・八尾界隈の旦那衆は、河内音頭のリズムで踊り狂う。
 またひとつ、夏のイベントが終わってしまった。

火曜日, 8月 16, 2005

レイブ・パーティ


GOMA#2
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河原で焚かれた護摩の炎。
村中に響き渡る大音響のトランス系音楽。音楽の洪水、、
燈籠流しの神事から神々しいレイブ・パーティへと移った。

聖地・天河にいつもの全国各地のメンツが今夜も大集合。ダンス、ダンス。そして、トランス。美しすぎる、、、、、、。

これが天河スタイル。

燈籠流し


燈籠流しin天の川
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 お盆。今年の夏も少しづつ過ぎ去っていくようなセンチメンタルな気分。

 亡父の魂を天の川から極楽浄土へ送る燈籠流し。涙......。

土曜日, 8月 13, 2005

山水人(ヤマウト)まつり、とても気になります

 滋賀県高島市朽木生杉 わくせいサンガ朽木ファームで9月9日~11日に開催される“山水人(ヤマウト)まつり” がとても気になる。
 ラインナップは、 ゴア・ギル、南正人、ダチャン ボ、マジェスティクサーカス、熊谷もん、座晩鳥、クリ、ゆうすけ、ザ・ファミリー、インカローズ、OiOi、Otowa、イーリャ・ダス・タッタルーガス、ベリー、ミツキ、Tetsu、Shinkich、そしてサヨコオトナラ。
 朽木村は琵琶湖西岸のブナの原生林がある山深い超~気持ちのいい場所。3日間のキャンプインのパーティのようだ。

月の庭にて

 三重県亀山市のオーガニック・カフェ月の庭にて、吟醸酒をいただく。

 この三重の淋しい地方都市にあるカフェに全国各地から著名なミュージシャンや画家、詩人などが集う。今夜は、「」のライブが庭で催されるそうで、夕方、彼らのリハーサルを少し覗かせてもらった。ここの空気に溶け込むゆるいグループ感がいい。

 それにしても、すばらしいカフェだ。

金曜日, 8月 12, 2005

神波多神社と波多の里

奈良県山添村に波多という集落があり、ここに除疫神の牛頭天王を祀る神波多神社が鎮守する。
 波多族。彼らは海洋民族として航海技術に卓越した民族であったといわれる。
 そして、この村には多くのイワクラ群があり、夏の夜空の天体図の三つの星(デネブ、ベガ、アルタイル)と位置関係が一致している。 これらは、この村の神野山を中心として夏至の太陽の昇るところと沈むところ、冬至の太陽が昇るところと沈むところを線で結ぶとその線上に巨石や神社が点々と配置されている。一説によると、太陽の輝きがもっとも薄れたとき、太陽の復活(生命の復活)を願い、お祈りしたのではないかと推測されている。

月曜日, 8月 08, 2005

夏、真っ盛り


水浴び
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愛犬を連れて散歩していたら子供たちが噴水で水浴びしていた。
水シブキがとても気持ち良さそう。

甲子園も始まった。
毎日がカルフォルニア晴れ。
アロハ・シャツも着た。
野外フェスにも行った。
子供と虫とりもした。
NewOrderのニューアルバムも愛聴している。

でも、まだ、スイカたべてない。
ビーチにも行っていない。
はやくしないと! 夏が終わってしまう前に・・

金曜日, 8月 05, 2005

解毒・DETOX


美人林
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 カラダに溜まった不要な贅肉、毒素。これらは水や食べ物、空気の汚染から体に蓄積され、加齢、ストレス、アルコールや不規則な生活による免疫力の低下やホルモンのバランスの乱れによるものだ。

 こんな毒素を溜め込んだカラダでは、充実した人生を送ることも、よい仕事もできない。

 だから、決心した。解毒することに....。カラダに溜まった毒素を排出して、細胞を活性化するのだ!


 

オラ!メヒコ


都会のイワクラ
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 最近、とてもMexcoに憧れている。インディオ、サボテン、タコス、コロナビール、フリーダ・カーロ(天才女性画家)、そして、キノコとシャーマン。
  ウアウトラという村には、良質で最高に飛べるキノコが生えているそうだ。60年代のドラッグカルチャーやロックの原点となり、それに影響を受けた現代のトランスミュージックやハリー・ポッターまで、すべてがこの村からはじまったとも言われている。ビートルズのメンバーがリンゴ・スターの誕生日を聖な るキノコで祝うため、この辺鄙な村に住んでいた二十世紀最大のシャーマン、マリア・サビーナのもとにやって来たというサイケデリックな伝説もある。
 日本のお盆のように祖先の霊を現世に迎えるお祭りもあったりと、死を身近なものとして捉えてるというメキシコ人と日本人との共通点も多いそうである。
 オアハカという村はメキシコ人にとっても磁場の強い聖なる場所であるらしい。その村のモンテ・アルバンという聖地は写真を見るだけでもエネルギーが充満している。
 そんな感じですが、、、詳しくは田口ランディとAKIRAが著した「オラ!メヒコ」(角川書店)を参照されたし。
 メキシコの空気は沖縄に似ていると言うし、石好きの僕にとっては、フリーダ・カーロとイサム・ノグチとの恋愛関係についても知りたい。

水曜日, 8月 03, 2005

暑中お見舞い申し上げます


pocari sweat in the sky?
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 皆さん、今日もお暑いですね。無理をせず、“ぼち×2”いきましょう。
 明日は社会復帰できるかな?

火曜日, 8月 02, 2005

今日は夏休み


読書ガエル
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 涼しい部屋で静かに読書&お昼寝を思い~っきり満喫してます。一足お先に夏休み。ごめんね。

月曜日, 8月 01, 2005

ラムネとビール冷えてます

  滋賀県米原市の醒ケ井宿(さめがいじゅく)は、かっての中山道の宿場町。
 鈴鹿山系から涌き出る清い地下水がこの宿場町の地蔵川に絶えることなく“こんこ ん”と湧き流れる。かっての旅人がこの水で旅の疲れを癒し、のどの渇きを潤った。また、最近まで直接飲料水としても利用されていた。まさしく、命を守る水であ る。
 地蔵川にはハリヨという絶滅の危機のある貴重な魚が生息し、清流のみに生える梅花藻(バイカモ)という小さくて可愛い花が咲く水生植物で生物学的にも貴重な川だそうだ。この日も、梅花藻の花と涼を求めて多くの観光客が訪れていた。
 清い水の流れる小川と人の生活や営みが密接に関係しているという点で、失われつつある日本の風景であると思う。
 このまちの頭上を名神高速道路が通り、一日に何十万台ものトラックやクルマが通過していることが信じられないほど、かっての宿場町の賑わいや生活の音が聞こえてきそうである。素敵な真夏の週末の遠足であった。

木曜日, 7月 28, 2005

ディープな四万十川


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 森に響き渡る清流の轟、限りなく透明な水、濃厚な空気、木々の緑、ごつごつとした岩、鳥のさえずり、そしてあたり一面に飛び散るマイナスイオン。

 ここは、四万十川支流の上流域。
 これまでの僕の四万十川のイメージとは異なる未知の世界。

 確かに、吉野にも美しい川は多い。だが、吉野の凛とした透明感とは違う亜熱帯特有の甘くて優しい空気を感じた。

 また、四万十川は、“川”だけに着目した観光ツーリングだけでは勿体ない。山の緑をめでよう。里山の田んぼの風景、ゆったりとした生活のリズムを感じてみよう。この地に身をおけば、本来の自分のペースを取り戻せるかもしれない。

 今回の旅で得た四万十川に対するイメージは、“ハワイのジャングル”のような世界。

 そう、ここに流れるのは、まったりとした濃厚な時間_
 

 サウンドスケープで喩えるならば、今回の旅で車のBGMに流し続けていたSprout。ゆるめのオーガニック・グルーブな曲がぴったし溶けあう。

 だれか、こんなディープな四万十の新しい旅のスタイルをもっと僕らにコーディネイトしてくれませんか。

 次回はテント持参。

土曜日, 7月 23, 2005

ANEMOΣ


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荒れ果てた地に横たわる
水晶に封印された縄文人の記憶のかけらを
幽世と現世のシャーマンである御杖たちが祓い清める
アネモスよ、君は海原を鳥のごとく悠々と飛翔し、その魂は波多の民に還る
風は波を生み、波は竜神と化す
そして、夜空の星座と太陽神アマテラスが出会う周期を大地に刻印する
荒涼の地に眠る去勢された鉱物を嘆き悲しむ君よ

君はひとつの伝説でもある



木曜日, 7月 21, 2005

アサーティブネス


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Originally uploaded by mitsu_nakamori.

 わが社の狭い世界でさえ人間関係につくづく疲れることがある。上司、部下、クライアント・・・・。僕らは会社で生産するという労働に匹敵するぐらいコミュニケーションに費やす労力やエネルギーを消耗している。人と人とのコミュニケーションの大切さはわかるが、時には物静かに自分の世界に没頭して仕事をする時間だって貴重だ。確かに、今の僕の会社での立場からは贅沢な望みなのかも知れないけれども。

 僕の会社は技術者集団であるので、自分の技術には責任とプライドをもつ人間が必然的に集まっている。特に、僕は妥協を許さず、かつ熱くなるタイプであるので、仕事上での衝突が避けられず対人関係も決して上手くいっているとは言いがたい。それでも最近は、管理職として部下の成長を暖かく見守っていくことの大切さに目覚めてもいる。でも、昨日は上司と締め切り前の僕が書いたコンペ資料で熱いバトルを繰り返してしまった。自分の技術や意見を主張するつもりが、いつのまにやらお互いがエゴ剥き出しのパワートークへと転換し、つくづく嫌になってしまうし後味も悪い。

 アーサーティブネスというコミュニケーション理論を習ったことがある。Assertivenessとは、「自己主張すること」。でも、自分の意見を押し通すのではない。それは、自分の気持ちや意見を、相手の権利を侵害することなく、率直に、誠実に、対等に表現することである。この理論は70年代のアメリカの女性解放運動から始まったもので欧米社会では広く浸透しているらしい。

 アサーティブネスでは自分には12の権利があると説く。同様に相手にもあるこの権利を侵害しないということが基本であると言う。

  1. 私には、日常的な役割にとらわれることなく、ひとりの人間として、自分のため優先順位を決める権利がある
  2. 私には、賢くて能力のある対等な人間として、敬意をもって扱われる権利がある
  3. 私には、自分の感情を認め、それを表現する権利がある
  4. 私には、自分の意見と価値観を表現する権利がある
  5. 私には、自分のために「イエス」「ノー」と決めて言う権利がある
  6. 私には、間違う権利がある
  7. 私には、考えを変える権利がある
  8. 私には、「よくわかりません」と言う権利がある
  9. 私には、ほしいものやしたいことを、求める権利がある
  10. 私には、人の悩みの種を自分の責任にしなくてもよい権利がある
  11. 私には。まわりから人の評価を気にせず、人と接する権利がある
  12. 私には、アサーティブでない自分を選ぶ権利がある

 個人的には、8番目の権利が好きだが、英語ならば“I have No Idea.”でさらりと表現できるけれども、日本語であればその言葉の奥にある姿勢を問われるようで、喧嘩に発展しかねないという疑問が残ることも確かである。

 いずれにせよ、この講義を受けて、自分のコミュニケーション・パターンの欠点に気づき、アサーティブなものへと変えていくために日々トレーニングしていこうと誓ったばかりであるのに、昨日の上司との一件からして長年の習慣や態度を変えることの難しさを実感した。

 そして、良好なコミュニケーションの入口は、『人を誉めて、人の目をしっかり見ること』。これって、日本人には結構難しいことなんだ。

水曜日, 7月 13, 2005

On the Road


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 日本の平凡な道だけれども、なんとなく好きな風景。
 山口県周南市の国道2号線。この道は、中国地方を横断し関西圏と九州地方とを結び、また、山陽地方の主要都市間を連絡する西日本の大動脈。
  この日、僕は山陽新幹線の徳山駅で降り、レンタカーを借りて見知らぬ街を徘徊した。その目的は、道路整備効果をリサーチするためにドライバーや住民の視点 へと限りなくブレークダウンしたフィールドワークのためだ。地味な仕事ではあるが、好きな分野。道路整備は確かに環境や自然保全にとっては脅威的なもので あることは否めないが、人の生活や営みを支えるための必要不可欠なライフラインだ。人とモノの流れを血液と喩えると血管の役割をなす。特にこの写真の道路 は、欧米並みにクルマが快適に走行できるし、自転車や歩行者にも安全で歩いて気持ち良さそうな広い歩道だってある。
 このような日本版Free-Wayにクルマを走らせて知らない街に出かけてみるのも楽しい旅のスタイルだろう。バックパッカーのように必要最低限の荷物をトランクに詰め込んで彷徨するのだ。そのような自由で気ままな自分探しの旅に憧れる。

  山口は瀬戸内海沿岸には少し昭和の時代にタイムスリップしたような懐古で特異な街が多くあるし、山陰には魅力的な日本の原風景が広がっている。長門では天 才童謡詩人‘金子みすず’の世界に魂が洗われるだろう。そして、「ふぐ」であまりに有名な下関は、本州の最果ての地。この街は、本州、九州、韓国・中国と の三角形を結ぶ陸と海のクロスロードとして独特の雰囲気を醸し、どこかアジアの匂いが漂うオリエンタルチックで開放感のある港町だ。
 なにげない「道」から新たな旅や出会いが始まり、そして、その道には終着点はない。“On the Road”かってのアメリカのビートニクス詩人や放浪者が好んだ言葉だ。

 On the Road_そして、僕のこのblogも肩の力を抜いて、日々感じる事柄をありのままに綴っていこうと改めて思う。

 Be Here Now!!