月曜日, 8月 01, 2005

ラムネとビール冷えてます

  滋賀県米原市の醒ケ井宿(さめがいじゅく)は、かっての中山道の宿場町。
 鈴鹿山系から涌き出る清い地下水がこの宿場町の地蔵川に絶えることなく“こんこ ん”と湧き流れる。かっての旅人がこの水で旅の疲れを癒し、のどの渇きを潤った。また、最近まで直接飲料水としても利用されていた。まさしく、命を守る水であ る。
 地蔵川にはハリヨという絶滅の危機のある貴重な魚が生息し、清流のみに生える梅花藻(バイカモ)という小さくて可愛い花が咲く水生植物で生物学的にも貴重な川だそうだ。この日も、梅花藻の花と涼を求めて多くの観光客が訪れていた。
 清い水の流れる小川と人の生活や営みが密接に関係しているという点で、失われつつある日本の風景であると思う。
 このまちの頭上を名神高速道路が通り、一日に何十万台ものトラックやクルマが通過していることが信じられないほど、かっての宿場町の賑わいや生活の音が聞こえてきそうである。素敵な真夏の週末の遠足であった。

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