火曜日, 5月 31, 2005

風神海岸(アネモス・コースト)と北代氏


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Originally uploaded by mitsu_nakamori.

  足摺岬に世界最大規模と言われるストーンサークルの唐人駄場がある。海岸線の道路脇に車を停めて、海へアプローチする急斜面の崖を降り、木々のトンネルを わたりきると竜宮神社がみえ、やがてウスバエ海岸が眼下にひろがる。赤道付近のフィリピンあたりから八重山諸島や琉球諸島を経由し北上した黒潮という龍体エネ ルギーはこのウスバ エ海岸にたどり着く。衣服を脱ぎすてて、海に浸 かり禊をしたいという衝動を押さえきれなかった。八重山諸島や慶良間諸島のような黒潮独特の透明なマリンブルーの海の色は、ここが四国であるということ が信じられないぐらい美しい。神戸の自宅を早朝に出発し、新幹線と瀬戸大橋を渡るJRのローカル特急を乗り継いだだけの移動距離であることを全く感じさせ ない。水面で仰向けとなり、全身の力を完全に抜き、まるで胎児のごとくウスバエ海の羊水に浸かり安心感と幸福感に満たされながら浮力と海流に身をまかせて 雲をぼんやりと眺める。そして、先ほど降りてきた海岸の崖に連なる岩の美しさに改めて感動する。この時点で頭の中は空白となり意識は覚醒し、これから向か う北代邸のアネモスの庭を鑑賞するために精神を整える。
  北代邸は亜熱帯植物が茂るジャングルの中にある。邸の庭そのものが古代人が配した巨石郡で北代氏が新たに石を配置したり若干の手入れをしたものである。目 線では判らぬが上空からみるとこの巨石郡が水神(アネモス)が象られている。「神々の指紋」の著者グラハム・ハンコック氏もここに訪れたという未だ現代人 には解明できない古代人のロマンや謎を刻印した場所でもある。北代氏はこれらの事実を知らぬまま、おおよそ三十年前から神の啓示を受け、この石郡の復興を ライフワークとしてこの地が持つ不思議な磁場の整えを一人細々と続けてこられ、ほぼ、彼のイメージ通りの作品としてようやく完成したそうである。

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