月曜日, 5月 09, 2005

大峯修験道 奥駆けの道 


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Originally uploaded by mitsu_nakamori.

  この写真は、山上ヶ岳山頂から望む吉野熊野七十七靡のご来光と雲海。神々しく美しく心が清められるようだ。この写真をネットで公開しているが、たまたま、 この写真をみたインド人からも「美しい」とコメントをいただいた。七十七靡の山々には役の行者が体得したインドの神々の名が付く峰々が連なっていることから、偶然とは言え、不思議だ。星の数以上あるネット上の写真からこの写真にアクセスしたということ自体、凄いことだ。
 『大峯修験の道 奥駆けの道』をあまりにも軽く考えすぎていた自分に反省。
  吉野山から熊野へと続く修験の道。1300年前に役の行者が開いた神々が降りる修行の場。そのメッカである山上ヶ岳は、まさに龍の頭。山上ヶ岳から吉野山 までの修験道は龍の体と喩えられ、熊野にかけての全ての行程が険しい山岳の道無き道を這いずりながら命がけで渡らねばならない。
 山の高度も高 く、尾根道と断崖絶壁の連続で一瞬の油断がまさに命取りとなるこの登山道は、岩にしがみつき、極度の緊張感のなか、肉体を全開で駆使することで、精神性を 高めるという修行である。現在の登山において、これほど険しく未整備な登山道は他に類をみないのではないだろうか。
 大げさではなく、登山中は何 度も死を覚悟し、岩にへばりつき一歩一歩進んでいった。そして、下山後の清々しさは喩えようがない。山岳信仰、修験道をほんの少し体験できる貴重なGWで あった。ちなみに、自分にとっては、20年前のインド旅行と匹敵するぐらいのインパクトがあった。
 

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