月曜日, 12月 22, 2008

ベスト・オブ・2008 

今年も残り僅か。
気がつけば、あっという間。相変わらず、、、。
でも、そろそろ、そういう時間感覚にも慣れてきた。
少し古いけど、「象の時間とネズミの時間」の感覚みたいなもの。

今年最も刺激的な体験は、沖縄での地域ブランドづくりプロデュースと台北でのビジネス展開。
地域ブランドの経験は、これから自分が進むべき方向性が明らかになったという点で、意義深い。でも、それ以上に、そこに住む住民との心の交流、信頼関係というかけがえのない財産を築かせてもらったこと・・・これに尽きる。
今では国策として緊急課題となっている地域活性化は、このような草の根的な信頼関係で、しかもwin+winの関係を成立させるビジネスモデルでないとだめなのだ。
だから、大企業では到底参入できない事業分野である。つまり、地域活性化を担うのは、我々のような小廻りのきくクリエーターでないとできない。ニッチビジネスとか、そんな野暮なことを言っているのではない。

そして、台北は、来年、この見知らぬ中華圏へ自分の会社を進出させて、台湾、中国、日本の三位一体を結びつけるという新たなビジネスを展開する場所となった。
この急激な海外展開に目がまわりそうだけれど、自分の感性と魂を100%かけてみようと決心した。

これらの展開の全ての“こと”の始まりは、昨年のインド一人旅からスタートした。
自分にとって、チベット仏教に出会え、そして帰依し、仏門を実践する毎日だ。
インド、チベット、中国、台湾、そして日本。
国境はあるが、全て、仏教というキーワードで一つになることができる。
そんなことを悟ったのだった。

本との出会いでは、特に、今年は「お金」と「成功」の勉強をした。
実は遅ればせながら、「7つの習慣」を読んだ。
この本をいままで読まなかった自分を反省。それぐらい、大いなる成功原則の秘密が記されている。
それと、「ザ・マスターキー」。
ビル・ゲイツも愛読し起業のきっかけとなったという100年ほど前にアメリカ人実業家によって著された、この成功法則の本に、
チベット仏教、あるいは古神道との教えと共通するものを感じ、驚愕した。
とにかく、今年の年初めからサブプライム問題が世界を激震するだろうと予測していたので、事前にこのような書物を漁っては読破していたことで、
サブプライム恐怖も、あまりなかった!そういう一年だった。

音楽でも、多くの収穫があった。
六甲アイランドという神戸市の人工島で住みオフィスを構える自分にとって、
大阪や東京のレコード屋にいくことがなくなり、CDを買うことがなくなった。
その代り、ituneでのダウンロード購入が主流となった。
家でダウンロードしたデータをCDに落としてステレオで聴いたり、移動中の飛行機の中でiphoneでヘッドホンを通して楽しむ。そんなスタイルに変わった。
とにかく、欲しいと思ったCDはタイムラグなく、即決でダウンロード。
ステレオ・ラボの新譜は、台北の地下鉄で夜市に向かう途中で、急に、欲しくなる禁断症状が発病し、wi-hiスポットで即ダウンロード。
キャッチなメロディをBGMに夜市でショッピング。という、なんとも贅沢な聴き方!

そして、今年、よく聴いたのは、ブライアン・ウィルソンの新譜。
去年は、ポール・マッカートニーの新譜が、一人アビーロードのように素晴らしい作品だった。
でも、バック・コーラスにジョンとジョージ、あるいはリンダ・マッカートニーがそこには居ないことで、現実にかえって涙してしまったように、
ブライアンの新譜は、ウィルソン兄弟のビーチボーイズ・コーラスがないことに同様のわびしさを感じ、
センチメンタルになっている自分がとても恥ずかしい。

・Brian Wilson“lucky old sun”
・Inara george&Van dyke Parks“An invitation”
・Randy Newman“Harps&Angels”
・Brian Eno&David Byren“everything that happens will ,,,”
・Emiliana Torrini“me&armini”
・Stereolab“chemical chords”
・Hocus Pocus“place54”
・Capsul “more!more!more!”
・Madonna“hard candy”

このあたりを頻繁に聴いたように思う。
最初の3枚は21世紀のバーバンク・サウンドとも呼ぶべき素晴らしい作品。
対して、後ろの3枚は、この世界恐慌という時代感を乗り切るための自分用のリズム。

番外編だが、思い出深いワンシーンは、台北の場末の馴染みのバーで飲んでいたときのこと。
そのバーのTVモニターから流れてきたマドンナの“Jump”のビデオクリップ
深夜、そのバーでは客全員の酔いがまわり、喧噪のなか中国賭博がはじまったころ、そのモニターから東京の下町を軽々と飛びまくって、叫んでいるマドンナをみて、
彼女の照準は、欧米を飛び越えて(ジャンプして)、あきらかにアジアやロシアに合わせているのだと感じた。
そういう意味では、日本から世界へと羽ばたこうとする自分の今の心境とシンクロした!

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