金曜日, 2月 08, 2008

地球の水が支配さている


株で結構儲けている知人の女性が「『水』」に投資した!」というから、いったい、どういうことなんだろう?って不思議に思っていた。
ここ数ヶ月、「水」に関する書物を読みあさり、ようやく彼女の投機対象が判明した。
それも、なんだか身の毛のよだつ事実を。

確かに、今後、世界の人口は増え続けていく反面で、地球上の水の量は普遍。
今後、水の重要さ、とりわけ、水不足問題がさらに露呈してくるのは明らかだ。
地球上にある水は14億立方キロメートルで、そのうち人間が利用できるのは、淡水全体の0.26%に過ぎない。
そして、世界の人口は、1950年の25億人が2000年までに60億人に達し、その膨張は続いている。
水の需要と供給のバランスからみた場合、投資家にとっては、水は最高の投機商品という訳だ。

では、具体的に、水の何に投資したのかは?彼女も明確に知らせれてないだろう。
実は、彼女はウォーター・バロンなるグローバル水企業の株に投資したのだ。

ウォーター・バロンは、世界の三大グローバル企業で、15年以内に地球の水の75%を支配すると言われている。
スエズ社(仏)、ヴィヴィンディ社(仏)、テームズ・ウォーター社(独・英)の3社。
これらのグローバル水企業は、新自由主義による民営化政策のもと、世界銀行や国際金融機関に後押しされて、
各国の政府や政治家と癒着し、巨大な利益をあげている。

既に、アフリカ、フィリピン、オーストラリア、そしてアメリカなどの水道の民営化に参入している。
恐ろしいのは、貧困層が水道にアクセスできないということ!
信じられないが、アメリカでもこの事態が生じ社会問題になっている。

電気とか電話、そしてガスなどのライフラインは、やむを得ない代替手段もある。
でも、水は人間の生命に関わるもの。
地球上に平等に降り注ぐ恵の雨を資本経済主義によって牛耳ってもいいものなのか?

では、我が国は・・・・
実は、水道事業の民間参入が始まっている。
下水処理事業は、PFIという民間参入は必須条件で国内に整備されつつある。
詳しい知人の専門家に聞くと、スエズ・ジャパンが進出しているらしい。
恐ろしい!

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