日曜日, 6月 14, 2009

Chris Darrow


あなたが、Chris Darrowっていうミュージシャンを覚えているならば、かなりのアメリカン・ミュージックのマニアだと思う。
僕は高校生の頃に大阪船場の輸入レコード屋で彼のアルバム“Chris Darrow”を偶然みつけて以来のファン。
当時は、レコードの溝がすり切れるぐらい毎日聞いていた。
だから、かれこれ、30年の付き合い!
とは言うものの、今では、時々、思い出してはレコードラックから、そのカビ臭いレコードをターンテーブルにのせる程度だけれど、、

Chris Darrowは、ほとんど無名ミュージシャン。
分野でいうとアメリカン・ルーツミュージックだ。
高校生時代、僕は、ライ・クーダーとかランディ・ニューマンとかにぞっこんで、Chris Darrowはその系統では知る人ぞ知る存在だったと思う。

最近、youtubeで彼のトリビュートライブの映像がアップされていて、
ベン・ハーパーのような、現在のダウン・トゥ・アースなアーティストも参加していて、
本国、アメリカでは永遠にリスペクトされているアーティスであることは嬉しい限り!

それにしても、今の自分の音楽の趣味と志向というものは、マンションの床が抜けるぐらいのレコードコレクションをもち、あるいは、アメリカ大陸を何百周も往復できるぐらいの音楽を聞いてきたけど、結局、高校生の当時と何も変わっていないから、面白い!
ローラ・ニーロも、キャロル・キングも、バッファロー・スプリングフィールドさえも高校生のときに出会った、、

木曜日, 6月 11, 2009

Genius Bar


先日、愛用のMac Bookのハードディスクが突然クラッシュした。
10日前に一応はバックアップ(タイムマシーン)していたけれども、冷や汗ものだ。
ネットでいろいろと対応策を検索し試みたが、結果だめで、Appleストアー心斎橋のGenius Barへ修理に持ち込むことにした。

で、そのGenius Barでの対応とサービスの素晴らしさには感動ものだった。このApple社のカスタマー・サービスの心地よさはレクサス並みではないだろうか?

10年程前に、確か大前研一か誰かの本で、「付加価値型サービス産業」うんぬんの話があって、当時のアップルのコールセンターの電話応対の悪さを指摘し、こういうアフターサーピスの悪いメーカーの製品は消費者から見放されていくだろうというコメントを読んだことがある。
確かに、ほんの最近まで、パソコンメーカーのアフターサービスほど食えぬものがないと思っていたので、正直、Genius Barには驚かされた。
こういう親切で安心なサポートのあるメーカーの製品ならば、次にパソコンを買い替えるときもマックにしようと思う。
結局、ハードディスクは回復しなかったが無料で新品のハードディスクと交換してもらい、翌日には戻ってきた。

木曜日, 5月 28, 2009

アポロ13





ロン・ハワード監督とトム・ハンクス出演の『アポロ13』がCSで放送されていた。
月面探査船アポロ13号の船長ジム・ラヴェルの著作"Lost Moon"を原作に、アポロ13号を襲う絶対絶命の事故と、奇蹟の生還を果たした飛行士たちの奮闘を描いた作品。

1970年4月11日に打ち上げられたアポロ13号が、月に到着する直前の4月13日、酸素タンクの撹拌スイッチ起動時に爆発が起こり、タンクから急激に酸素が漏れだすという絶望的な事故に遭遇するものの、3名の飛行士の忍耐力と的確な判断力、そして、地上管制塔が次から次へと起こる危機的課題をチーム力によってクリアし、的確な指示を飛行士に指示を与えていくというリーダーシップ。
必ず地球に帰還するという乗組員と管制塔との統一したネバー・ギブ・アップ精神を発揮し、実際に帰還成功した。
NASA史上で、アポロ13号は、「失敗の成功」と称されている。

最終的な目標は地球に帰還することであり、その過程においてかつて経験したことのないトラブルを解決してはまた新たなトラブルが浮上していくということに瞬時に解決していかねばならないこと、そして、飛行士たちには深刻な電力と水の不足に耐えて、その代替案を船内の限られた資源と技術面で克服していかねばならないという、相当ハードなタフネスを要求させる点など、ビジネスにおける起業のプロセスと共通することも多く、多くの学びと励ましをもらった映画だ。

金曜日, 5月 22, 2009

地域活性学会

地域活性学会は、今日の経済や多国籍業などの企業活動における急激なグローバリゼーションの世界的潮流に対応した、より強靭で美しい地域の自立のあり方を目指そうとする学会である。

行政レベルでは、これまでの中央集権、縦割りレベルではなく、地域のそれぞれの実情に見合った独自の政策の策定を、そして、企業、NPO、大学においても、経営構想力が求めらていて、「地域」という多様で複雑に当事者が絡む問題を解決していくためには、民、学、産、公の連携でこの問題を解決していくことが重要視されてきている。

本日、このような趣旨で昨年に生まれたばかりのこの学会に入会届けをした。

木曜日, 5月 21, 2009

メコン流域3カ国

ベトナムのズン首相、ラオスのブアソン首相が来日した。
日経新聞主催の第15回国際交流会議「アジアの未来」の晩さん会への出席のためだ。
メコン流域の3カ国であるカンボジア、ラオス、ベトナムは、経済的にみてASEAN諸国のなかでも新たな成長センターとして注目される地域である。
この地域の魅力はなんと言っても、新興国の中国とインドに挟まれた地理的な優位性にあり、30億人規模の市場規模にある。これに注目しない手はない。
2007年1月に日CLV(日本、カンボジア、ラオス、ベトナム)の外相会議なおいて、メコン地域の新たな経済関係の指針となる「日本・メコン地域パートナーシップ・プログラム」を発表するなど、日本政府もメコン流域3国へ交通インフラ等の支援を行い、そして、政治・経済・文化・観光など分野での交流促進が進められようとしているのだ。
この背景は、ご存知の通り世界の工場である中国の反日感情などの社会不安や賃金高騰などのリスク分散として期待されきた。
日本がこれらの急成長を遂げていくであろうメコン流域3国やASEAN諸国と共に成長するための鍵はなんだろうか?そして、日本が果たすべき役割とは?
そして、我々のようなベンチャー企業の参入はありえるのだろうか??
こういう疑問を抱くと、どうしても現地に足を運んで、実際に自分の目で確かめてみたくなる。
何はともあれ、バックパッカー旅行するにも、料理がおいしくて、人もフレンドリーで、とても魅力的なようだ。

そのあたりのカンボジア事情は、現地の経済事情などを精通されている上田義朗教授(流通科学大学)のプログがお勧め。

土曜日, 5月 16, 2009

パンデミック!

神戸高校と兵庫高校の学生が新型ウィルスに感染!
今日、娘の通う神戸市内の高校の担任からは、「1週間休校します」という緊急連絡が入った。
噂では、その感染した生徒と同じクラスで、しかも、斜め前の席の子が近所に住んでいるとか!
我が家のRアイランドの薬局では、マスクを買い求める人で長蛇の列ができ、緊迫した異様な空気だ。
政府の空港での水際対策は万全のようだけれども、
日本は島国なので、海の玄関である港からも人・モノが毎日大量に入ってくるのだから、
なんとなく、港町の神戸はヤバいなって心配していたのもつかの間、
パンデミックの恐怖は、もう、リアルな現実として迫っているのだ、、、

金曜日, 5月 01, 2009

のんびり


GWがやってきた。
僕は、特に旅行の予定はない。
何より、新型インフルエンザの脅威とか、高速道路のETC割引で予想もつかない大渋滞とかで、なんだか騒がしいから、
あえて外に出て行こうという気にならない。
それに大学院の講義もあるし、連休明けに提出しなくちゃならないコンペも控えているので、
やはり、オフィスに引きこもることになりそうだ。

実は、数日前、息子を連れて沖縄本島のカヌチャ・リゾートで3日間、早めのGWを満喫しリフレッシュしてきた。
オフシーズンだったこともあり、ゆったり・のんびりと気持ちよすぎて、脳みそが溶けだし、まるでアルツハイマー状態の親子だった。
日本にも素晴らしいリゾートがあるものだ、と感心した。

火曜日, 4月 14, 2009

ダライ・ラマ14世のお言葉


すべての生けとし生けるものには、
 幸福を求め、平和に暮らす権利がある。
  これとは反対に、他人に痛みや苦しみを
   与える権利をもつ者など一人もいないのです。

ゆるしの気持ちを身につければ、
 その記憶にまつわる負の感情だけを
  心から手放すことができるのです。
   ゆるしとは「相手を無罪放免にする手段」ではなく、
    「自分を自由にする手段」です。

まず自分自身に思いやりをもち、
 それを周りの多くの人たちに向けて広げていくのです。
  つまり、自分自身を嫌悪しているような人は、
   他者を思いやることなど不可能なことです。


怒りは力ではなく、
弱さのしるしなのです。

もし私の国が侵略されていなければ、
おそらく私は今よりもずっと保守的になっていたことでしょう。
中国人は私を、強靭で決断の固い人間にしてくれました。
私は、自分を進歩させてくれた彼らに、感謝しているのです。

         「ゆるす言葉」著ダライ・ラマより

i-phone meets Skype!


遂に、i-phoneのアプリにskypeが無料配布された。
このニュースは、本当に革新的なことだと思う。
これまで、何度かskypeもどきのまがい物アプリが出回りネット上でその賛否が話題となっていたが、いずれも眉つばものだった。

僕はもうこれで完全にi-phoneを手放せなくなった。
オフィスはもちろんのこと、wi-hi環境(我が事務所はAirMacを利用)のあるところであれば、日本国内はもとより世界中の固定電話に電話かけても、時間無制限で1,450円/月ぽっきり。
台湾やロシアのクライアント、ビジネスパートナーや友人たち、そして、日本国内では沖縄や熊本のビジネスパートナー達と、今ではi-phone×skypeで通話料を気にせずミーティングが可能。
何よりも、海外に出張したときは、つくづく、この最強のツールをありがたく感じる。

さて、i-phoneネタで最近のお気に入りをもうひとつ紹介しよう。
それは、世界中の数千局のFMラジオをリアルタイムで聴けるということ。
iTunesが初期バージョンから、この方面に力を注いできたから、当然といえば当然なのだが、
携帯でこういった環境が手に入るということは、本当にリアルだ。
今、モスクワのローカルFM局、Radio Dacha(レデイィオ・ダーチャ)をチューニングした僕のi-phoneから、Time Domaine社のスピーカーを介して、これまでは決して日本では聴くことのできなかった現地のロシアン・ポップスの最新ヒット曲を延々と流している。
まるで、モスクワにいるような錯覚さえする。

音楽志向のグローバリゼーションは、このような形で一見もの静かだけれども重力加速度的に急激に進行し、やがて、世界中の音楽リスナーたちは、音楽産業そのもののを消費しなくなっていくのだ。

水曜日, 3月 18, 2009

地方の元気再生戦略


先日、首相官邸を訪問する機会を得た。
新しくなった官邸の入り口の厳重なセキュリティ・チェックを受け、テレビのニュース報道では、度々、目する官邸内は、
ある意味、現在の日本最高の神聖な聖域と表現できるぐらい、一見、現実離れした異空間であり、また、日本が誇る最高級の建築資材や技術力を結集した大殿堂である。
この一生に一度あるかないかの希なチャンスを与えてくださったのは、この官邸で執務(住民?)なさっている現麻生内閣のとある大物代議士の好意からだった。
そんな訳で、個人的には、麻生さんにエールを送っているひとりでもある。それはどうでもいいわけだが・・

さて、先日、内閣官房が「地方の元気再生事業」の一般公募についてアナウンスしたのをご存知だろうか?
平成21年度の予算額は、37.5億円。前年度が25億であったことから、1.5倍の手厚さである。
僕は、地方の講演会や自らが主宰する地域共同体の会合などで、
「これからは地方の時代。地域が主体性と発意をもって地域活性化に取り組むことによって国は全面的に支援してくれる。」
「この予算は大手であろうが中小であろうが企業あるいはコンサルタントだけでは参入できない。」
「しかし、地域活性化を勝ち取るためには、これまで以上に厳しい“競争”に打ち勝たねばならない」
と力説してきた。

天使の落とす幸せの黄金の羽は、地方に無数に落ちてくる。
この事実に気付くか否かが、運命の分かれ道。
この先のノウハウを軽々しく喋ってしまうのは、企業秘密だから避けるとして(笑)、
とにかく、「地域活性化ビジネス」というのは、かつてのITのような好景気分野といえるのではないだうか。
ちなみに、もうこの分野でNPOの時代は終焉していると感じているのは、僕だけ?・・・

月曜日, 3月 09, 2009

決して諦めない!


会社を経営していると、とにかくポジティブな自分になれる。
モノごとをなんでも前向きに捉えれるし、他人を批判したり、失敗を他人のせいにしたりすることもない。
それもそのはず、自分が好きで、この事業を始めたことだし、
この事業を通じて自分の夢やビジョンに、ひとさまを巻き込んで共感を得てもらっているのだから、あたりまえ。
だから、経営者は、ひとさまをとても大切にする。
ちょっとした出会いも、運命的なものだと感じ、そのご縁をとてもとても大切に育みたいと願うのだ。

「引き寄せの法則」をご存知だろうか?
そして、自らが抱く「夢は実現」するという法則をご存知だろうか?

人の一生は限りなく愉快なもの。
そのための切符は、
“決して諦めないこと”と“素直になること”。

1度や2度の失敗は当たり前。
成功は数回の失敗の後にやってくる!(失敗を恐れないこと)
だから、諦めず、成功あるいは、それを手にするまで、
決して諦めず、がんばりとおす。

僕の仕事は、クライアントの夢を実現させるまで続く。
つまり、あなたの、そして、僕の夢は必ず実現できる!ということ。

ほら、少しは元気がでたかなぁ?

火曜日, 3月 03, 2009

中国からみた大宜味ブランドの魅力と可能性






沖縄本島北部のやんばるエリアに位置する大宜味村。
僕はこの地で地域ブランドづくりのプロデュースをしている。

今回は、地域ブランド連続講座として、NHKの美人キャスターとして活躍され、YOKOSO! JAPAN大使としての顔をもつ孔怡(こう・い)さんを講師にお招きし、
中国からみた大宜味村の魅力と可能性を大いに語っていただいた。

日本・中国を頻繁に往復し、殺人的に超多忙な孔さんにとって、3泊4日間というスケジュール面での負担が重かったことと察するが、本当に快く引き受けて下さり、心から感謝している。

その講演内容は、僕たち日本人が中国人旅行者に対する偏見を払拭するようなお話だった。
例えば、僕たちのバブル期をもう一度振り返ってみると、確かに、今の中国もみえてくる。
そして、とても大切なことを僕らは忘れているのではないか。
それは、古来から日本は中国から多くのことを学んできた。
でも、まだまだ、学びきれていないことだってある。
そして、戦後、急速にアメリカナイズしてきたことで、忘れてしまったことだってある。

そこに照準をあて、お互いがリスペクトし、インバウンド観光という手段によって、彼らと心と心の交流を実現せねばならない。
こういう謙虚さがなければ、日中親好は実現しないわけだ。
まして、外国人観光客を受入れるということは、こういうスタンスがないと話にならない。

『中国人にとって、沖縄には中国との共通の文化も流れ、なんとなく懐かしさを感じる』という孔さん。
ということは、「懐かしさを演出するホスビタリティ」で勝負すればよいわけだ!
そんな、決して、日本人では決して気付かない重要なキーワードがちりばめられた、
3時間強の濃密な講演だった。
孔さん、本当にありがとう!

9.11から始まり、リーマンショックによって、西洋そして日本を含めて揺らいでいく資本主義に変わる新たなシステムとは何か。
かつて、僕らは中国から多くのことを学んできたように、いま、彼らから大切なことを学ばねばならないだろう。

水曜日, 2月 25, 2009

ベンチャー企業の社長になって

ベンチャー企業の社長の辛さ、、
それは、資金調達の難しさに尽きる。
でも、我が社のような弱小ベンチャーでも、銀行が応援してくださっている。
これは、本当にありがたいことだ。
でも、ちょっとした不注意や悪運で、心にもなく、その信頼と資産を失ってしまう恐怖がつきまとうのだ。

もう、会社員には戻れないし、戻る気もない。

小さな組織だからこそできる、大きな仕事がある。
例えば、「ホスピタリティ」という産業には、大企業であろうが零細企業であろうが、あるいは、大都市であろうが中山間地であろうが、
ビジネスチャンスは同じだ。
今は、そんな「幸せの青い鳥」を探している、、心境。

今、営業社員を雇おうかと、それとも、このまま小さい組織のまま、もう少し楽しみながら自由奔放に挑戦しようかと、悩んでいる。

どんなに不況な世の中でも、必ず“金脈”はある。
それを柔軟に掘りあて続けることが、ベンチャーの極み。

政府の21年度の国家予算のうち、地域活性化に割り当てられた3,330億円。
中国政府が内需拡大に充てる公共事業費は60兆円。
台湾政府が下水道事業に毎年1兆円規模を5年間。

ベンチャー企業の強みは、世界恐慌などなに知らぬ顔で、
こんなに潤沢な国家予算を、
いかに獲得しようかと?四六時中、戦略を考えて尽くして、そして、大胆に実行していけること!

さて、話は変わって、「地域活性化」のこと。
「地域の現状」を変えたいという地域住民の熱意に反して、イノベーションを嫌う絶対多数。
反対意見の声は大きく、正論は暗黙の中。
だからこそ、プロデューサーの信頼と責任はずっしりと重く、その能力が試されている。
とてつもなく、プレッシャーのかかる難しい仕事。

日曜日, 2月 22, 2009

誕生日前の体調ダウン


多忙な一週間だった。
沖縄日帰り出張に、徹夜と打合せの繰り返し、神戸市でのVB商談会、そして、宇陀市でのフィールドワーク調査。

ついに、このタフな身体もダウン。
微熱と咳で、頭が回らない。
明日が、デットラインなのに机に座って仕事する気力がでない。
こういう日は全てあきらめて、明日に備えて休養することにしよう。
とにかく、毎年、誕生日前のこの2月下旬の底冷えが身体によくない。

それにしても、ここ最近に出会った人の数がもの凄い。
『引き寄せの法則』よろしく、これから時代を担っていくような最前線の人たちとの出会いを通じて、本当に刺激と元気をもらい続けている。

そして、話は変わり、今、最も興味あるのは、スナメリ。
九州のとある水族館に中国からスナメリを譲渡するプロジェクトのプロデュースをさせていただいているのだが、
15年ぶりにグラン・ブルーのモデル、ジャック・マイヨールのことを考え直してみたり、マッド・サイエンティスト、ジョン・C・リリィの本を読み直してしてみたりして、
久しぶりにイルカに呼ばれているのかもしれない。

水曜日, 2月 11, 2009

ロングテール現象化するiTunes Store

仕事がら、毎月、最低20枚程度のCD作品を購入するが、
その大部分はiTune Storeでダウンロード購入がメインとなりつつある。

その一番の理由は、iTune Storeのラインナップが充実してきたこと。
特に、ちょっと前まではJ-Pop主体だったこれまでのジャパン・サイトが格段に品揃えがよくなってきた。
つまり、iTune Storeは、アマゾンによってこれまでの本屋の80:20法則をぶち壊したあのロングテール現象が、音楽業界にも起きつつある。
これは、リスナーにとって、そして、アーティストにとっても歓迎すべき兆しではないだろうか。

音楽産業がインターネット配信によるイノベーションで、アーティストとリスナーとの関係が微妙に変化が生じている。
ブライアン・イーノも「できたての音楽作品をホットな状態でダイレクトにいち早くリスナーに届けられるということに、大いなる可能性がある」と示唆し、新作のデビッド・バーンとのコラボレーション・アルバムも当初は、インターネット配信のみで販売され話題となった。

さて、そのiTune Storeの魅力のひとつに、“セレブリティ・プレイリスト”なるもがあるのをご存知だろうか。
著名なミュージシャンや俳優、クリエーターたちが彼らのi-podのプレイリストに普段どんな曲を入れて持ち歩いているか?をコンセプトに、最先端なセレブ達の音楽志向をファンも共有でき、ついでにその曲をダウンロードしてもらおう・・というようなもの。
レストランで他人の食べているメニューが無性に気になるあの心理に近い。
例えば、デザイナーのポール・スミス氏は、彼の創る洋服のイメージ、つまりロンドン・モッズな新旧の名曲を中心にラインナップしていたりする。

ちなみに、僕が気にいったのは、TOWA TEIとコーネリアスのプレイリスト。
TOWA TEIのラインナップは、なんとも都会的な洗練された最先端な音。氏は確か長野に移住されたと記憶するが、白樺に囲まれた大自然の中で、こんなに気持ちのいいオシャレな音を楽しんでおられるのだろうかと、創造も膨らむ。
ラップのQ-TipとかKlepは、このプレイリストを知らなければ決して出会わなかっただろう。まさにこれがロングテール現象。
コーネリアスのプレイリストは、40曲ぐらいのボリームで、ここまで趣味のネタをバラしてもいいのか!というぐらい、彼の創造の源となっている音ネタを披露してくれていて、ファンとしても嬉しいかぎり。なお、彼もコメントしているが、サン・ラーのCDがiTune Storeでかなり充実していて、“ヘェ〜”って感じで意外だった。

アップルのステーブ・ジョブスがI-pod、i-phoneで世界中の人々へみせつけた驚き。ついに音楽という人類共通の嗜好、楽しみ方のイノベーションがおこり、そして、じわじわとライフスタイルにまで浸透し、これが普通になる日も近い。
恐るべしジョブス・・・

火曜日, 2月 10, 2009

深夜のひとり経営塾〜スターバックス成功物語


相変わらず、持病の不眠症に悩まされている。
過剰な精神的ストレスがその原因だと思う。
知らず知らずの無理とか、刻々と忍び寄る年度末の“デッドライン”、いわゆる“締め切り”へのあせりと不安。

そんな眠れない夜中には、家族が寝静まったなか独りベッドを抜け出し、読書に集中する。
今は、前にも触れたように、「スターバックス成功物語」を少しずつ、ゆっくりと、この本で語られている著者であるハワード シュルツ・スターバックス社最高経営責任者兼会長の実話をもとに仮想的に追体験をイメージしてみて、自分だったらどう考え、いかに対処するか?というような経営実践のトレーニングを重ねながら、深く思慮しながら読んでいる。

夢想家から起業家、そして、経営者から指導者へと自らが日々スキルアップしていくことの重要性や、そして、企業が大きく成功していくことにより、経営者はそれに比例するようにさらに多忙を極めながら多くの悩みを抱えこみ、そして決断していかねばならないことを肝に銘じなければならない、そんなことをこの本は教えてくれる。
我が社も、いまではマンモス企業となったスターバックスのあの創成期と同様、本当に小さな船で荒波の大海のなかへ漕ぎだそうとしている。
今夜も興奮して眠れないだろう・・

写真はスターバックスカフェ・モスクワ店。キリル文字がクール!
僕はこのヘンテコなキリル文字を読めるし、日常会話程度ならロシア語も話せちゃいます(これは関係ないですが・・)。

木曜日, 2月 05, 2009

コンサルティングとプロデュース

20年間、コンサルタントとして仕事をしてきた。
最近は、クライアントが公共から民間企業の経営コンサルタント業へと変わりつつあるが、今でも、現役のコンサルタントだ。
その一方で、最近は、「プロデューサー」とも自称している。
ここで、コンサルティグとプロデューサーの違いを整理しておかねばならない。

「コンサルタント」とは、相手の問題解決と夢実現を助けること。
「プロデュース」とは、一つのビジョンのもとに、人々の力を借りて「新しい何か」を創りだし、現状を変えること( ビジョンを形にする問題解決の思考と行動)。

地域活性化を具現化するには、行政、民間などを多くの関係者を巻き込んでのプロデューサーとしての力が求められる。
一方、ブランド化事業のような特定の企業や団体に対しては、(経営)コンサルティングによって、目標とする理想像や彼らの夢を実現するための手助けをするわけだ。
どちらがどうの・・というような優劣などなく、クライアントと共に夢を共有し具現化していくダイナミズムにこそ、我が社のやりがいがある。

では、コンサルタントとプロデューサーは、全く異なる業種なのか?という疑問がおこる。
ここで、僕の好きな言葉をひとつ、
「建設業者は建築家から設計図をもらうまで、どんな建物も建てられない。
建築家は自分の想像力によって設計図を書かねばならない。」

日曜日, 2月 01, 2009

旧正月

気が付けば、あっという間に、2月。

今年1年の目標(ミッション・ステートメント)も手帳に書いていないというのに・・・
しかも、今年は3冊もの手帳を買ったというのに!
1冊目は完全な仕事用、2冊目は有意義な人生を送るため、そして3冊目は健康管理のため。

今年の節分はいつもの神社に行こうかどうか、決心ができない自分。
自分らしくない、珍しく優柔不断な心境・・
最近、mixiに日記投稿するとか、人と話をするのがおっくうだ・・
そう、たぶん、神社で1年ぶりの友人達との再会さえもおっくうなんだろう。
あきらかに、自分の考え方への大きな変革時期にあるようだ。

例えば、amazon.comから、毎日のように届く書籍のなか、
「チベット死者の書」DVDを鑑賞しながら感動を覚え涙している自分だったり、
昨日も京都のとあるチベット佛教道場で、台湾からわざわざお越しくださる師匠にお逢し、そして共に修行する異国の仲間たち(多くは師匠と同じ台湾人で、台湾から毎月京都に通っているのだ!)との厳しい修行を通じた濃密な時間を共有しているときに、唯一、心の安らぎを感じるのだ。

その道場で師匠から、長時間の座禅ができなくて、子供のように叱られて、メゲている自分。
座禅ができない理由を
・肉食を絶つこと
・体を柔軟にすること
・仏法に集中できていない・・・と、喝をいれてくださる師匠。
でもでも・・と、子供じみた戯けた言い訳をしている自分がいる、、これをインナーチャイルドというのだろう。
来月までには、座禅ができるように、肉体と精神と鍛えなくては・・・
って、こんなプライベートな日記をインターネットにアップするなって!って、みんなの非難を覚悟して。

水曜日, 1月 21, 2009

月を映すあなたの一日/ネイティブインディアンのことわざ


ネイティブアメリカンの教えがココロに響くときがある。

例えば、
『土地は先祖からの授かりものではなく、子供たちからの預かりもの』
地域コミュニティの解決策を話合うときに、地域の古い人間関係のしがらみによって、新しい観念が受入れらず躊躇していることがよくある。
伝統文化を守ることはもちろん大切なことだが、人はこういう概念を忘れてしまうと単なるエゴになってしまう。

『植物はどれもわれわれの兄弟であり姉妹。彼らはわれわれに話しかけ、われわれも耳を傾ければ、その声をきくことができる。』
エコロジーの原点。自然界と人間界を結ぶ超自然界の存在を忘れてはならない。
時にして、人は植物によって癒されるのだから・・。

もっとネイティブインディアンの教えを知りたい人は、「月を映すあなたの1日 訳・北山耕平」をチェックされたし。

火曜日, 1月 20, 2009

講演会ありがとうございました


1月26日は中国での旧暦の正月。
台北の友人から届いた年賀状には、
「今年は丑年。金の牛は福を捧げ、運勢をいい方向に変える」というメッセージが。
このブログを読んでくださっている皆さん、今年は金の牛を捕まえて、世界恐慌なんかには負けないよう、がんばっていきましょう!

さて、先週は、沖縄県大宜味村熊本県上天草市で講演会にたずさわった。
前者は自分が企画したもので、後者は自ら講師をした。

この2つの講演会にご参加くださった大勢の皆様、本当にありがとうございました。
僕の「競争から共創へのパラダイム・シフト」と題した講演は、
今、僕が地域活性化への大いなる魅力と可能性について感じていること、思っていること全て出したつもり。
地域活性化ビジネスには、かつてのマイクロソフト的な一人勝ちの囲い込みビジネスではなく、google的な相対的なビジネスモデルへの発想の転換を!というようなことがテーマでした。
でも実は、早朝に那覇から福岡、そして天草への移動疲れで、全く、巧く喋れてなくて、どれだけ伝わったのか心配だった。

ところで、今、少し前に話題になった「スターバックス成功物語」を読んでいる。
著者はスターバックス社CEOのハワード・シュルツ氏。
スターバックスの一見して高価なコーヒーが、富裕層をターゲットにしているのではなく、
低層者向けに展開したビジネスモデルであることを知った。
氏のスターバックス社や社員に対する愛情、そして、自らの貧しい生い立ちから成功までの過程、
アメリカ人の文化レベルまでをコーヒーの嗜好向上によって変革させるという、その面白い情熱。
世界恐慌のこの時代だからこそ、運命は自ら道開くためのカンフル剤として、多くの人に読んでもらいたい本。