水曜日, 2月 25, 2009

ベンチャー企業の社長になって

ベンチャー企業の社長の辛さ、、
それは、資金調達の難しさに尽きる。
でも、我が社のような弱小ベンチャーでも、銀行が応援してくださっている。
これは、本当にありがたいことだ。
でも、ちょっとした不注意や悪運で、心にもなく、その信頼と資産を失ってしまう恐怖がつきまとうのだ。

もう、会社員には戻れないし、戻る気もない。

小さな組織だからこそできる、大きな仕事がある。
例えば、「ホスピタリティ」という産業には、大企業であろうが零細企業であろうが、あるいは、大都市であろうが中山間地であろうが、
ビジネスチャンスは同じだ。
今は、そんな「幸せの青い鳥」を探している、、心境。

今、営業社員を雇おうかと、それとも、このまま小さい組織のまま、もう少し楽しみながら自由奔放に挑戦しようかと、悩んでいる。

どんなに不況な世の中でも、必ず“金脈”はある。
それを柔軟に掘りあて続けることが、ベンチャーの極み。

政府の21年度の国家予算のうち、地域活性化に割り当てられた3,330億円。
中国政府が内需拡大に充てる公共事業費は60兆円。
台湾政府が下水道事業に毎年1兆円規模を5年間。

ベンチャー企業の強みは、世界恐慌などなに知らぬ顔で、
こんなに潤沢な国家予算を、
いかに獲得しようかと?四六時中、戦略を考えて尽くして、そして、大胆に実行していけること!

さて、話は変わって、「地域活性化」のこと。
「地域の現状」を変えたいという地域住民の熱意に反して、イノベーションを嫌う絶対多数。
反対意見の声は大きく、正論は暗黙の中。
だからこそ、プロデューサーの信頼と責任はずっしりと重く、その能力が試されている。
とてつもなく、プレッシャーのかかる難しい仕事。

日曜日, 2月 22, 2009

誕生日前の体調ダウン


多忙な一週間だった。
沖縄日帰り出張に、徹夜と打合せの繰り返し、神戸市でのVB商談会、そして、宇陀市でのフィールドワーク調査。

ついに、このタフな身体もダウン。
微熱と咳で、頭が回らない。
明日が、デットラインなのに机に座って仕事する気力がでない。
こういう日は全てあきらめて、明日に備えて休養することにしよう。
とにかく、毎年、誕生日前のこの2月下旬の底冷えが身体によくない。

それにしても、ここ最近に出会った人の数がもの凄い。
『引き寄せの法則』よろしく、これから時代を担っていくような最前線の人たちとの出会いを通じて、本当に刺激と元気をもらい続けている。

そして、話は変わり、今、最も興味あるのは、スナメリ。
九州のとある水族館に中国からスナメリを譲渡するプロジェクトのプロデュースをさせていただいているのだが、
15年ぶりにグラン・ブルーのモデル、ジャック・マイヨールのことを考え直してみたり、マッド・サイエンティスト、ジョン・C・リリィの本を読み直してしてみたりして、
久しぶりにイルカに呼ばれているのかもしれない。

水曜日, 2月 11, 2009

ロングテール現象化するiTunes Store

仕事がら、毎月、最低20枚程度のCD作品を購入するが、
その大部分はiTune Storeでダウンロード購入がメインとなりつつある。

その一番の理由は、iTune Storeのラインナップが充実してきたこと。
特に、ちょっと前まではJ-Pop主体だったこれまでのジャパン・サイトが格段に品揃えがよくなってきた。
つまり、iTune Storeは、アマゾンによってこれまでの本屋の80:20法則をぶち壊したあのロングテール現象が、音楽業界にも起きつつある。
これは、リスナーにとって、そして、アーティストにとっても歓迎すべき兆しではないだろうか。

音楽産業がインターネット配信によるイノベーションで、アーティストとリスナーとの関係が微妙に変化が生じている。
ブライアン・イーノも「できたての音楽作品をホットな状態でダイレクトにいち早くリスナーに届けられるということに、大いなる可能性がある」と示唆し、新作のデビッド・バーンとのコラボレーション・アルバムも当初は、インターネット配信のみで販売され話題となった。

さて、そのiTune Storeの魅力のひとつに、“セレブリティ・プレイリスト”なるもがあるのをご存知だろうか。
著名なミュージシャンや俳優、クリエーターたちが彼らのi-podのプレイリストに普段どんな曲を入れて持ち歩いているか?をコンセプトに、最先端なセレブ達の音楽志向をファンも共有でき、ついでにその曲をダウンロードしてもらおう・・というようなもの。
レストランで他人の食べているメニューが無性に気になるあの心理に近い。
例えば、デザイナーのポール・スミス氏は、彼の創る洋服のイメージ、つまりロンドン・モッズな新旧の名曲を中心にラインナップしていたりする。

ちなみに、僕が気にいったのは、TOWA TEIとコーネリアスのプレイリスト。
TOWA TEIのラインナップは、なんとも都会的な洗練された最先端な音。氏は確か長野に移住されたと記憶するが、白樺に囲まれた大自然の中で、こんなに気持ちのいいオシャレな音を楽しんでおられるのだろうかと、創造も膨らむ。
ラップのQ-TipとかKlepは、このプレイリストを知らなければ決して出会わなかっただろう。まさにこれがロングテール現象。
コーネリアスのプレイリストは、40曲ぐらいのボリームで、ここまで趣味のネタをバラしてもいいのか!というぐらい、彼の創造の源となっている音ネタを披露してくれていて、ファンとしても嬉しいかぎり。なお、彼もコメントしているが、サン・ラーのCDがiTune Storeでかなり充実していて、“ヘェ〜”って感じで意外だった。

アップルのステーブ・ジョブスがI-pod、i-phoneで世界中の人々へみせつけた驚き。ついに音楽という人類共通の嗜好、楽しみ方のイノベーションがおこり、そして、じわじわとライフスタイルにまで浸透し、これが普通になる日も近い。
恐るべしジョブス・・・

火曜日, 2月 10, 2009

深夜のひとり経営塾〜スターバックス成功物語


相変わらず、持病の不眠症に悩まされている。
過剰な精神的ストレスがその原因だと思う。
知らず知らずの無理とか、刻々と忍び寄る年度末の“デッドライン”、いわゆる“締め切り”へのあせりと不安。

そんな眠れない夜中には、家族が寝静まったなか独りベッドを抜け出し、読書に集中する。
今は、前にも触れたように、「スターバックス成功物語」を少しずつ、ゆっくりと、この本で語られている著者であるハワード シュルツ・スターバックス社最高経営責任者兼会長の実話をもとに仮想的に追体験をイメージしてみて、自分だったらどう考え、いかに対処するか?というような経営実践のトレーニングを重ねながら、深く思慮しながら読んでいる。

夢想家から起業家、そして、経営者から指導者へと自らが日々スキルアップしていくことの重要性や、そして、企業が大きく成功していくことにより、経営者はそれに比例するようにさらに多忙を極めながら多くの悩みを抱えこみ、そして決断していかねばならないことを肝に銘じなければならない、そんなことをこの本は教えてくれる。
我が社も、いまではマンモス企業となったスターバックスのあの創成期と同様、本当に小さな船で荒波の大海のなかへ漕ぎだそうとしている。
今夜も興奮して眠れないだろう・・

写真はスターバックスカフェ・モスクワ店。キリル文字がクール!
僕はこのヘンテコなキリル文字を読めるし、日常会話程度ならロシア語も話せちゃいます(これは関係ないですが・・)。

木曜日, 2月 05, 2009

コンサルティングとプロデュース

20年間、コンサルタントとして仕事をしてきた。
最近は、クライアントが公共から民間企業の経営コンサルタント業へと変わりつつあるが、今でも、現役のコンサルタントだ。
その一方で、最近は、「プロデューサー」とも自称している。
ここで、コンサルティグとプロデューサーの違いを整理しておかねばならない。

「コンサルタント」とは、相手の問題解決と夢実現を助けること。
「プロデュース」とは、一つのビジョンのもとに、人々の力を借りて「新しい何か」を創りだし、現状を変えること( ビジョンを形にする問題解決の思考と行動)。

地域活性化を具現化するには、行政、民間などを多くの関係者を巻き込んでのプロデューサーとしての力が求められる。
一方、ブランド化事業のような特定の企業や団体に対しては、(経営)コンサルティングによって、目標とする理想像や彼らの夢を実現するための手助けをするわけだ。
どちらがどうの・・というような優劣などなく、クライアントと共に夢を共有し具現化していくダイナミズムにこそ、我が社のやりがいがある。

では、コンサルタントとプロデューサーは、全く異なる業種なのか?という疑問がおこる。
ここで、僕の好きな言葉をひとつ、
「建設業者は建築家から設計図をもらうまで、どんな建物も建てられない。
建築家は自分の想像力によって設計図を書かねばならない。」

日曜日, 2月 01, 2009

旧正月

気が付けば、あっという間に、2月。

今年1年の目標(ミッション・ステートメント)も手帳に書いていないというのに・・・
しかも、今年は3冊もの手帳を買ったというのに!
1冊目は完全な仕事用、2冊目は有意義な人生を送るため、そして3冊目は健康管理のため。

今年の節分はいつもの神社に行こうかどうか、決心ができない自分。
自分らしくない、珍しく優柔不断な心境・・
最近、mixiに日記投稿するとか、人と話をするのがおっくうだ・・
そう、たぶん、神社で1年ぶりの友人達との再会さえもおっくうなんだろう。
あきらかに、自分の考え方への大きな変革時期にあるようだ。

例えば、amazon.comから、毎日のように届く書籍のなか、
「チベット死者の書」DVDを鑑賞しながら感動を覚え涙している自分だったり、
昨日も京都のとあるチベット佛教道場で、台湾からわざわざお越しくださる師匠にお逢し、そして共に修行する異国の仲間たち(多くは師匠と同じ台湾人で、台湾から毎月京都に通っているのだ!)との厳しい修行を通じた濃密な時間を共有しているときに、唯一、心の安らぎを感じるのだ。

その道場で師匠から、長時間の座禅ができなくて、子供のように叱られて、メゲている自分。
座禅ができない理由を
・肉食を絶つこと
・体を柔軟にすること
・仏法に集中できていない・・・と、喝をいれてくださる師匠。
でもでも・・と、子供じみた戯けた言い訳をしている自分がいる、、これをインナーチャイルドというのだろう。
来月までには、座禅ができるように、肉体と精神と鍛えなくては・・・
って、こんなプライベートな日記をインターネットにアップするなって!って、みんなの非難を覚悟して。

水曜日, 1月 21, 2009

月を映すあなたの一日/ネイティブインディアンのことわざ


ネイティブアメリカンの教えがココロに響くときがある。

例えば、
『土地は先祖からの授かりものではなく、子供たちからの預かりもの』
地域コミュニティの解決策を話合うときに、地域の古い人間関係のしがらみによって、新しい観念が受入れらず躊躇していることがよくある。
伝統文化を守ることはもちろん大切なことだが、人はこういう概念を忘れてしまうと単なるエゴになってしまう。

『植物はどれもわれわれの兄弟であり姉妹。彼らはわれわれに話しかけ、われわれも耳を傾ければ、その声をきくことができる。』
エコロジーの原点。自然界と人間界を結ぶ超自然界の存在を忘れてはならない。
時にして、人は植物によって癒されるのだから・・。

もっとネイティブインディアンの教えを知りたい人は、「月を映すあなたの1日 訳・北山耕平」をチェックされたし。

火曜日, 1月 20, 2009

講演会ありがとうございました


1月26日は中国での旧暦の正月。
台北の友人から届いた年賀状には、
「今年は丑年。金の牛は福を捧げ、運勢をいい方向に変える」というメッセージが。
このブログを読んでくださっている皆さん、今年は金の牛を捕まえて、世界恐慌なんかには負けないよう、がんばっていきましょう!

さて、先週は、沖縄県大宜味村熊本県上天草市で講演会にたずさわった。
前者は自分が企画したもので、後者は自ら講師をした。

この2つの講演会にご参加くださった大勢の皆様、本当にありがとうございました。
僕の「競争から共創へのパラダイム・シフト」と題した講演は、
今、僕が地域活性化への大いなる魅力と可能性について感じていること、思っていること全て出したつもり。
地域活性化ビジネスには、かつてのマイクロソフト的な一人勝ちの囲い込みビジネスではなく、google的な相対的なビジネスモデルへの発想の転換を!というようなことがテーマでした。
でも実は、早朝に那覇から福岡、そして天草への移動疲れで、全く、巧く喋れてなくて、どれだけ伝わったのか心配だった。

ところで、今、少し前に話題になった「スターバックス成功物語」を読んでいる。
著者はスターバックス社CEOのハワード・シュルツ氏。
スターバックスの一見して高価なコーヒーが、富裕層をターゲットにしているのではなく、
低層者向けに展開したビジネスモデルであることを知った。
氏のスターバックス社や社員に対する愛情、そして、自らの貧しい生い立ちから成功までの過程、
アメリカ人の文化レベルまでをコーヒーの嗜好向上によって変革させるという、その面白い情熱。
世界恐慌のこの時代だからこそ、運命は自ら道開くためのカンフル剤として、多くの人に読んでもらいたい本。

水曜日, 1月 07, 2009

謹賀新年 2009丑年


2009年の年明けは、恒例のお伊勢参りでスタートした。
実家のある三重県名張市の近鉄美旗駅という超ローカルな駅から急行電車に独り乗り込んで近鉄伊勢市で下車し、
外宮→倭姫神社→月読神社→猿田彦神社→内宮
という順で、神宮内の全ての神様に新年の挨拶と祈りを捧げてきた。

沖縄、台湾という南方に拠点を移しつつある僕にとっては、
実家の伊賀、そして伊勢の芯から冷える寒さは、正直、辛かった。
所々で“熱燗”を補給しながら、凍える身体を暖め、ひたすら聖地にいる喜びに浸りつつも孤独に歩き続けた元旦だった。

さて、2009年の僕の目標は、『心』という宇宙を探求すること。
自らの人生の成功はもちろんのこと、激動の2009年を生き抜くため、そして、地球規模なマクロ観念での経済問題や環境問題など、、
これらの解決の糸口は精神世界、いわゆるスピリチャル・パワーにこそあるような気がする。
だから、身体的、精神的、霊的なパワーの源泉である『心』には、知られざる大きな可能性が秘められているはずだ。
観音菩薩の生き仏であるダライ・ラマも、心の重要さを民衆に説いておられる。
高度経済成長期をピークとする物質的な時代は終焉し、かつての「心」の時代へと再び移行しつつある。
お伊勢参りで、そんなことを確信した年の初めだった。

観音菩薩・・・
チベット仏教は観音菩薩信仰である。
僕は、この春から西国44カ所霊場巡礼をスタートすることを決意した。
44の霊場は全て観音菩薩を祀っているのだ!
そして、この巡礼が完結したら、再び、インドとチベットを旅しようと思っている。

先日、このブログで言及したように、「ザ・マスター・キー」、「7つの習慣」などのアメリカ発の成功法則の著書に書かれている内容と
チベット仏教の教えには、多くの共通点がある。
最近話題の脳科学者の茂木健一郎氏によって翻訳された「脳にいいことだけをやりなさい!」にいたっては、
個人的な見解だが、まるで、チベット仏教徒のための日々の修行のための実践本のようだ。
西国44カ所霊場巡礼は何をもたらしてくれるだろうか、と考えるだけで、ワクワクする。

火曜日, 12月 30, 2008

悲しい別れ


27日、友人でヒーラーの杉村綾子さんが永眠なされた。
今年の春に、しばらく療養します・・と本人から聞いていたが、こんなに早く逝くなんて・・

3年前に初めて足摺でお会いし、「みちひらきまつりinアネモス・ガーデン」に全身全霊をかけて応援をしてくださった。
魂の友人だった。

若かりし頃、自らの治療のため東京から運命的な足摺岬に移り、
以来、この地で多くの心の病める人を救ってこられた。

「足摺は再生する場所です。」
これは、綾子さんの口癖だった。

綾子さん! また、どこかで再会しましょう。

心よりご冥福をお祈りします。

月曜日, 12月 22, 2008

ベスト・オブ・2008 

今年も残り僅か。
気がつけば、あっという間。相変わらず、、、。
でも、そろそろ、そういう時間感覚にも慣れてきた。
少し古いけど、「象の時間とネズミの時間」の感覚みたいなもの。

今年最も刺激的な体験は、沖縄での地域ブランドづくりプロデュースと台北でのビジネス展開。
地域ブランドの経験は、これから自分が進むべき方向性が明らかになったという点で、意義深い。でも、それ以上に、そこに住む住民との心の交流、信頼関係というかけがえのない財産を築かせてもらったこと・・・これに尽きる。
今では国策として緊急課題となっている地域活性化は、このような草の根的な信頼関係で、しかもwin+winの関係を成立させるビジネスモデルでないとだめなのだ。
だから、大企業では到底参入できない事業分野である。つまり、地域活性化を担うのは、我々のような小廻りのきくクリエーターでないとできない。ニッチビジネスとか、そんな野暮なことを言っているのではない。

そして、台北は、来年、この見知らぬ中華圏へ自分の会社を進出させて、台湾、中国、日本の三位一体を結びつけるという新たなビジネスを展開する場所となった。
この急激な海外展開に目がまわりそうだけれど、自分の感性と魂を100%かけてみようと決心した。

これらの展開の全ての“こと”の始まりは、昨年のインド一人旅からスタートした。
自分にとって、チベット仏教に出会え、そして帰依し、仏門を実践する毎日だ。
インド、チベット、中国、台湾、そして日本。
国境はあるが、全て、仏教というキーワードで一つになることができる。
そんなことを悟ったのだった。

本との出会いでは、特に、今年は「お金」と「成功」の勉強をした。
実は遅ればせながら、「7つの習慣」を読んだ。
この本をいままで読まなかった自分を反省。それぐらい、大いなる成功原則の秘密が記されている。
それと、「ザ・マスターキー」。
ビル・ゲイツも愛読し起業のきっかけとなったという100年ほど前にアメリカ人実業家によって著された、この成功法則の本に、
チベット仏教、あるいは古神道との教えと共通するものを感じ、驚愕した。
とにかく、今年の年初めからサブプライム問題が世界を激震するだろうと予測していたので、事前にこのような書物を漁っては読破していたことで、
サブプライム恐怖も、あまりなかった!そういう一年だった。

音楽でも、多くの収穫があった。
六甲アイランドという神戸市の人工島で住みオフィスを構える自分にとって、
大阪や東京のレコード屋にいくことがなくなり、CDを買うことがなくなった。
その代り、ituneでのダウンロード購入が主流となった。
家でダウンロードしたデータをCDに落としてステレオで聴いたり、移動中の飛行機の中でiphoneでヘッドホンを通して楽しむ。そんなスタイルに変わった。
とにかく、欲しいと思ったCDはタイムラグなく、即決でダウンロード。
ステレオ・ラボの新譜は、台北の地下鉄で夜市に向かう途中で、急に、欲しくなる禁断症状が発病し、wi-hiスポットで即ダウンロード。
キャッチなメロディをBGMに夜市でショッピング。という、なんとも贅沢な聴き方!

そして、今年、よく聴いたのは、ブライアン・ウィルソンの新譜。
去年は、ポール・マッカートニーの新譜が、一人アビーロードのように素晴らしい作品だった。
でも、バック・コーラスにジョンとジョージ、あるいはリンダ・マッカートニーがそこには居ないことで、現実にかえって涙してしまったように、
ブライアンの新譜は、ウィルソン兄弟のビーチボーイズ・コーラスがないことに同様のわびしさを感じ、
センチメンタルになっている自分がとても恥ずかしい。

・Brian Wilson“lucky old sun”
・Inara george&Van dyke Parks“An invitation”
・Randy Newman“Harps&Angels”
・Brian Eno&David Byren“everything that happens will ,,,”
・Emiliana Torrini“me&armini”
・Stereolab“chemical chords”
・Hocus Pocus“place54”
・Capsul “more!more!more!”
・Madonna“hard candy”

このあたりを頻繁に聴いたように思う。
最初の3枚は21世紀のバーバンク・サウンドとも呼ぶべき素晴らしい作品。
対して、後ろの3枚は、この世界恐慌という時代感を乗り切るための自分用のリズム。

番外編だが、思い出深いワンシーンは、台北の場末の馴染みのバーで飲んでいたときのこと。
そのバーのTVモニターから流れてきたマドンナの“Jump”のビデオクリップ
深夜、そのバーでは客全員の酔いがまわり、喧噪のなか中国賭博がはじまったころ、そのモニターから東京の下町を軽々と飛びまくって、叫んでいるマドンナをみて、
彼女の照準は、欧米を飛び越えて(ジャンプして)、あきらかにアジアやロシアに合わせているのだと感じた。
そういう意味では、日本から世界へと羽ばたこうとする自分の今の心境とシンクロした!

水曜日, 12月 10, 2008

神聖な手と不浄の手


インドに旅したら、ご存知、「右手と左手のルール」が痛いほど身にしみる。
インド人の彼らにとっては、宗教上、とても大切なマナー。
左利きの僕が、一番、インドで困ることでもある。

最近、僕は、台湾で著名なシャーマンから神聖な水晶ブレスを受け取り、右手に巻いている。
神様のご神前で彼女が念を入れてくれた、その水晶を授かった瞬間、もの凄いパワーを感じた。
それぐらい、運命的なパワーストーン。
いただいた時の注意点として、
「絶対、他人には触らせないこと」と
「不浄の手には付けてはならない」ことを厳しく忠告させれた。

不浄の手とは、はやい話がトイレで使う手。
神聖な水晶が、穢されることを避けるためだそうだ。
なるほど・・・・

宗教には神と悪魔、科学には肯定と否定、哲学には善と悪、そして原因と結果というように二元論のごとく、
神聖と不浄は、表裏一体によって成り立っている。

だから、不浄や悪という世界観やそれを融合するプロセスがあってこそ、神の領域や善へと至るのである。
そして、また、この世界には「陰」があるからこそ、「光り輝く」世界が存在するのである。
タオ思想にある善と悪の融合のごとく・・

最近、この水晶によって、そういう重要なことを悟った。

さらに、全ての数珠の数は、108という数字の因数によって成立していることも!
仏教の世界では、108の煩悩を消すために108の念仏を唱える。数珠には108を数えるためのカウンタの役目をし、また、その念力や願いは水晶等の数珠に記憶していくものなのだ。
そして、その祈りは水晶を邂逅し、人間の潜在意識も働きかけていくのである。

最近、パワーストーンと称して偽物の石が出回っていたり、108原則を無視した代物も出回っているから注意されたし。

土曜日, 11月 29, 2008

This Is 辺野古




辺野古でのフィールドワークのスナップ。

沖縄国際大学の宮城教授をガイドに、アメリカのワシントンから国際的な動物保護団体のConservation International、バードライフ・インターナショナル、(財)自然保護助成基金、環境省などなどのメンバーとともに、嘉手納基地から辺野古、大浦湾、そしてやんばるの森へと視察ツアー。

そして、こんなにも凄いメンツが、大宜味村の公民館に集結し、やんばるの自然保護と基地問題をテーマにフォーラムが開催された。

確かに、静かで地味な活動かも知れないけど、開催期間中の3日間に、朝刊のトップ記事は、辺野古基地移転の国家予算の22年度への先送り決定や、大浦湾の青サンゴが石垣島とは異なる貴重種であることなどが、大々的に報道されたりして、なんだかシンクロしていたから不思議・・・。

僕はこのフォーラムにご招待いただき、10分ばかりスピーチさせてもらった。

でも、みんなのお楽しみは・・・・・スペシャルゲストの古謝美佐子さんのライブ。その圧倒的なエネルギーは神がかりというしかないような素晴らしさ。
気がつけば、僕の目に涙が!そして、お客さん全員も泣いていた。。

火曜日, 11月 11, 2008

極上のサービス

今日も成田空港のANAファースト・ラウンジから。
台湾での週末までの6日間の長期出張の出発までのひとときを非常に静かで上質なラウンジで過ごしている。
この素晴らしい環境の空間に入れるのは、毎年、仕事で飛ぶ機会が多く、ANAからDiamondクラスの誇りある称号をいただいてるからなのだ・・・

航空会社にとっては数パーセントの上お得意客に対して、この丁重なもてなしは、かなり負担もあるだろう。
が、しかし、航空業界もサービス産業である以上、極上のサービスを提供することは、
企業ブランドでもあるのだ。
だから、僕は、これからもどこに行くにも全日空の翼を選び続けることだろう。

そして、あなたがスマートな人ならば、サービスこそが、最もお金をかけるべき対象がであるとを知ってほしい。
例えば、朝、一流ホテルでのチェックアウトで指が切れそうなぐらい角のたった新札のお釣りがかえってきたら、
その日はなんとなく幸福感を感じるし、そのお金を大切にしたいと思うものだ。
つまり、サービスとは、人を幸せにする仕事かも知れない。

極上のもてなしを受け、丁寧な言葉遣い、隙のない清潔な着こなし、、、、
ありがたいことに、サービスを受ける側もその極上と上質が感染するのだ。
そういうコンサルタントとしての顔をもつ自分もサービス業の端くれだったりもする。

だから、素敵な大人になりたいのであれば、こういうサービスを決してケチらないことだ・・・

火曜日, 11月 04, 2008

「みろくの世」出口王仁三郎の世界


「みろくの世〜出口王仁三郎の世界」を読んだ。
上田正昭京大名誉教授監修により、「巨人」王仁三郎の奥深い世界感を俯瞰できる素晴らしい本だ。
今年の夏、友人の大本教の信者さんのお誘いで亀岡の天恩郷を生まれて初めて訪れる機会をもらい、そして、王仁三郎のゆかりの場所や霊山・高熊山でのご神事にも参加させていただいた。
あの場所に信者でもない僕が参加したことの意味は、現段階ではっきりとはわからない。
だが、それは、いずれ明らかになることだろう・・・

さて、この本のなかで、昭和6年に大本の若手信徒を囲む王仁三郎の座談会の議事録が興味深い。
内容は、青年のこと、教育のこと、農業のこと、未来のことなど実に身近で素朴な質疑応答なのだが、王仁三郎の一言一言から、人間味あふれる性格がよく現れていて、80年も前のことなのに、昨日のように生々しい。
また、いまの自分自身の心境や悩み、果ては現代の社会問題を示唆するメッセージも込められているようで不思議だ。

『人の心を悟り、また社会の心に通じなければいかん。そして、人が見方となつて自分についてくるようにならな仕事はできん』

『人間というのは情けにもろいものだ。そのため自分が犠牲となって、他人の失敗を引き受けるという失敗をよくやる。まずは自分が立てるようになってから、神に与えられた自身を保つことが肝心じゃ』

『人類愛善は一国だけやってはだめで、他の国がやらなんから世界に広めて、世界各国に人類愛善のノロシをあげねばならん』

『わからんかのう、神様の本体は酒やがな。酒飲んでみい、顔が赤くなって泣いたり喜んだり、怒ったり、常に思った通りのことを言うたり、やったり、自分を隠したりせんようになる・・』

そして、極めつけは、
『農林大臣は農村のことに関して実地に当たって、よくすべてのことを経験している人がやらなあかん。いもづる式の学問ばかりやっていては、本当の政治はできん。釣り合いというものがない』

『みろくの世になったら、農業の発達をとめる。需要だけを生産するようにする。』

『日本の抜本経済政策を実行したいのなら、教育から直さなあかん。そして、今の人間は冥加ということを、ちっとも知っとらん。月日と土の恩を知れ。』

芸術は宗教の母である・・という王仁三郎。
偉大なる宗教家にして芸術家。
かって、吉川英治は、千年に一人、出るか出ぬかという人物だと評した。
確かに、王仁三郎のメッセージは、現代社会にこそ通じるのがある。
全ては「霊界通信」に確信書とし記してあるという。まずは、入門編として本書を薦める。

木曜日, 10月 30, 2008

サンクトへの直行便



最近、成田からサンクト・ペテルブルクへの直行便、トランスエアロが就航しているそうな・・
なんと、魅力的なルート!

そして、ドフトエフスキーの『罪と罰』が、カラマーゾフに引き続き、亀山郁夫氏によって新訳されるらしい。

ペテルブルグ・・・世界で一番好きなあの優雅で魅惑的なロシアの古都(まち)に帰りたい!

木曜日, 10月 23, 2008

“自由”でいたいなら他人を頼らないこと

例えば、ビジネスでの他人との交渉。
あてにしたり、頼ったり、・・・・
それでもって、最終的に自分の“負け”を相手の責任にしたりして、、・(最悪

そもそも、こういうチッポケさが原因で、自分の“心”を見失っていく。
“損”をしたっていいじゃないか!
次に、10倍にして取り戻せばいい!

もとを辿れば、自分がやりたかったから始めたわけだし。
そのうえで、他人様を巻き込んでいるわけなのだから・・

2,3年の長いタイムスパンで、ビジネスモデルを展望して、その上でこの瞬間に翻ってみると、
「そんなちっぽけなこと!」と鼻で笑っている<<
OKオーケー、、 それでいいのだ!

ゴッドファーザーHOSONOさん


細野さんが伊勢に!

久しぶりにお顔を拝見させていただいて、
そのご健在ぶりに嬉しいかぎり・・・

僕にとって伊勢は、「青春」の思い出がいっぱい詰まった場所でもある。
だから、時々、この伊勢で“心の師匠”にお合いできるのが、とっても楽しみ。

水曜日, 10月 22, 2008

企業家として時代とコミットしていくための心得

ビジネスという社会で生き残るためには、変化を恐れない姿勢が大切だ。
経済という視点でみると、地球はひとつ。
グローバルな競争社会では、企業も人も先へ先へと歩き続けなければならない。
過去を繰り返したら進歩はとまる。
安住したら、取り残される。
だから、
変わりつづけることが、市場の要求に応える唯一の道。

アライアンス=連携。
人と人、企業と企業がお互いの力を発揮し合い、時代の求めているものを創りだしていく。
新しい出会いを通じて自分も変わっていく・・
変わることで成長し、新しい価値観を創造し、時代とコミットしていく、、
そんな企業を僕は目指す。

8 1/2




























久しぶりにフェリーニの8 1/2を観た。
1963年作。フェリーニの自叙伝要素が強いストーリーなのだろうか。
マストロヤンニ扮する映画監督の
内面世界を自由に描いたイメージの洪水。

43歳という折り返し地点にあって、
人生や家庭環境での転換期、そして、映画制作面ではブランクに悩まされ彷徨いながら、
やがて最も大切なモノを見つけ出し、そして、悟り、すっかり迷いが消え失せて、
これから次々とフェリーニ・ワールドといわれる独特の映像世界を撮っていこうとする彼の決心を映し出したような内容。
(「8 1/2」とは、フェリーニがこの作品時点でこれまでに撮った映画本数の8本と1/2本(ショートムービや共同作)に由来)
なんだか、今の自分の心境に近いものがある!

フェリーニの映画を観ていると、かつての愛車アルファ・ロメオに乗りたくなった。
あの乾いたエンジン音やピニンファリーナがデザインする美しいボディライン。
いっそのこと、新型アルファ・スパイダーを買ってしまおうか!
そんな衝動が走るぐらい、このフェリーニの映画には、イタリアの危険な魅惑がつまっている。